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【メキシコペソ/円】ローリスク運用でスワップ積立投資
FXでメキシコペソ円を買って保有しておくと、スワップポイントと呼ばれる収益がポジションを決済するまでほぼ毎日得られます。
1万通貨持つだけで1日約10円のスワップポイントがチャリンチャリン入ってきます。
メキシコペソ/円のスワップポイント投資が魅力的なのは間違いありませんが、新興国通貨の長期運用はリスクが付きまとうのも事実。
長期チャートを見る限りでは右肩下がりの下降トレンド継続中です。
しかしながら、スワップポイントの旨みがあり取引コストも抑えられる魅力的な通貨ペアを運用しないのはもったいないところ。
というわけで、このページではメキシコペソ/円投資で損をしない手法を公開・検証していこうと思います。
メキシコペソ/円のスワップ運用に興味がある方は参考にしてみてください。
スワップポイントと為替差益の二重取り
2022年1月時点でのメキシコペソ/円のスワップポイントは、ヒロセ通商で1lotあたり1日平均8円前後。
スワップポイント利益
メキシコペソ円を100万通貨保有した場合は1日あたり約800円(月あたり約24,000円)もらえる計算
為替差益の視点から見ると、たとえば1ペソ5.5円の時に1万通貨買っていたとして、値が5.6円に上がった時に保有ポジションを手放した場合は1,000円の利益がでます。
値動きによる利益
1万通貨ポジションが0.1円上昇したら1,000円の利益
買ったポジションをそのまま保有し続けるだけではなく、値動きによる決済利益も加えたほうが利益率が上がると見ています。
強制ロスカットまでの計算方法
強制ロスカットとは、FX取引で一定の水準以上の損失が発生した場合に、さらなる損失の拡大を防ぐため保有ポジションを強制的に決済することをいいます。
計算式
拠金維持率(%)= 純資産÷必要証拠金×100
証拠金維持率が100%を下回らないように口座資金を確保する必要があります。
必要証拠金を減らすと証拠金維持率が上昇するので、強制ロスカットを回避することが可能。
各FX業者には、いくら用意すればロスカットラインはいくらになるのかを計算できるツールがあるので、数字を入力するだけで強制ロスカットラインを調べられます。
IF:逆指値・DONE:指値で注文する
様々な注文方法がありますが、ペソ円運用では【IF:逆指値・DONE:指値】に統一して手動注文を繰り返していきます。
指値や逆指値については以下のページで解説しているので参考にしてください。
値が上昇してきた時にポジションを建てて、値が下降している時は何もしないというイメージです。
値が上昇している時しか新規注文が入らないため、急激な円高による大暴落時に大量のポジションを抱え込むのを防げます。
メキシコペソ/円投資の危険性
メキシコペソ/円を含む新興国通貨ペアの長期チャートは、右肩下がりの下降トレンド継続中です。
2009年頃までは1ペソ10円だったのですが、2016年以降は1ペソ6円を上回るのが難しくなっています。
高値で買ってしまうと永遠に値が戻ってこない危険性があるのが新興国通貨の特徴で、長期運用はリスクが付きまといます。
同じ新興国通貨である【南アフリカランド/円】と【トルコリラ/円】も、0円に向かって右肩下がり真っ只中。
【南アフリカランド円の月足チャート】
【トルコリラ円の月足チャート】
定期的に損出しする
上記の通り新興国通貨の長期運用にはリスクが付きまといます。
今後も値が下がり続けるとは限りませんが、適当に買ってほったらかしておけば儲かるような銘柄ではないということを認識しておかなくてはいけません。
過去最安値まで値が下がっても耐えられるように、口座残高に余裕を持たせるのは大前提ですが、FX取引の基本である【損切り】をしていきます。
しかし、ただの【損切り】ではなく【損出し】という方法でポジションを持ち直します。
毎月全決済する
毎月末に【損出し】という形で保有しているすべてのポジションを一旦全決済します。
全決済した後に確定損益を集計して、プラスである場合はなにもせず、マイナスである場合は新たにポジションを建て直します。(スワップポイントは含めず)
損出しマイルール
- 月末に全ポジションを決済する
- 確定損益がプラスの場合は新たにポジションを建てない
- 確定損益がマイナスの場合は新たにポジションを建てる
- IF:逆指値・DONE:指値の注文は継続する
確定損益がマイナスの場合は、月初に位置している値で全決済したロット数で新規注文を出します。
損出しポジションはマイナス分が補填された時点で決済されるように注文しておきましょう。
確定損益がマイナスの場合
- 月末に全決済したロット数を月初に新規注文
- マイナス分が補填された時点で決済注文
- スワップポイントは計算に入れない
あくまでも損出しであるため、決済タイミングを引っ張りすぎないようにするのがポイントです。
スワップポイントの税金はどのタイミングでかかる?
原則として、FX取引で稼いだ利益には申告分離課税がかかります。
スワップポイントでの利益も例外ではなく、税率は20.315%(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%)かかります。
課税されるタイミングはポジションを決済したときか、スワップポイント利益を確定させたときです。
口座残高にスワップポイントが反映されているFX会社は納税しなければなりませんし、スワップポイントがポジション決済の際にまとめて口座残高に反映される場合は、ポジションを手放した時点で納税対象になります。
実効レバレッジを5倍までをキープ
メキシコペソ/円の価格が下がっても強制ロスカットされないように、適切なレバレッジをかける必要があります。
国内FXでは名目上25倍のレバレッジがかけられますが、実質的には3~5倍までにとどめておくべきです。
結論としては、安全に運用するために1万通貨につき約2万円以上用意して運用することを推奨します。
1ペソ5.5円の場合の必要資金計算方法は以下の通りです。
計算方法
- 55000円÷レバレッジ1倍=55,000円
- 55000円÷レバレッジ3倍=18,333円
- 55,000円÷レバレッジ25倍=2,200円
必要証拠金2,200円に余剰資金を18,333円を足しておけば、レバレッジ3~5倍をキープできます。
口座資金別保有数量
メキシコペソ/円を安全に運用するためにに、1万通貨につき約2万円以上用意して運用することを推奨します。
もし投資に回せる資金が30万円の場合は、保有数量は15ロットまでに抑えておきましょう。
資金別保有数量
- 30万円:15ロットまで
- 40万円:20ロットまで
- 50万円:25ロットまで
- 60万円:30ロットまで
- 70万円:35ロットまで
- 80万円:40ロットまで
- 90万円:45ロットまで
- 100万円:50ロットまで
下落相場が続いたとしもスワップポイントは貯まっていくので、スワップポイントが2万円分貯まって口座資金が増えた時点で新たな注文を出すことができます。
たとえば、30万円でメキシコペソ/円運用をスタートする場合は、口座資金が32万円になるまでは保有数量を15ロットまでに制限しなくてはいけません。
具体的なペソ/円運用のやり方
ここまでざっくりと【メキシコペソ/円のローリスク運用】のやり方を解説してきました。
メキシコペソ/円運用を始める手順は以下の通りです。
- ヒロセ通商のFX口座を開設する
- 証券口座にお金を入金する
- 新規注文を出す
当ブログの別ページで、今回解説した手法での運用実績を公開していきます。
もし興味がある方はそちらもチェックしてみてください。