備忘録

【GMOクリック証券】CFD原油先物が月2回目の価格調整発生【2020年】

CFDのWTI原油が月2回の価格調整

2020年上半期にかけて、新型コロナの影響で原油の需要と供給のバランスが大きく崩れており、原油価格の歴史的な下落が続いていました。

 

そんな中、2020年4月16日に原油先物の限月が到来し、6月限月に乗り換わる価格調整が行われています。

 

その後もしばらくの間は、原油価格の下落は止まらず、2020年4月22日に2回目となる価格調整が行われました。

 

この4月2回目の価格調整は完全にイレギュラーだったようで、買建玉を保有していた人にとってはかなり痛い価格調整になったと思われます。

 

下半期からは原油の減産交渉が順調に進んだとみられ、値が上昇に転じています。

 

価格調整額とは

CFDにおける【価格調整額】とは、CFDの原資産となる先物のロールオーバ(限月の乗換)による損益調整のために発生するものです。

 

GMOクリック証券では以下のように説明されています。

引用元:GMOクリック証券

 

私なりに説明してみると…

  • 先物A(例えば100円に設定)の期日を過ぎると参照できなくなる
  • その前に別の先物B(例えば90円に設定)に参照先を変更する必要がある
  • 参照先を変えたことで先物Aと先物Bとの価格差が生じる
  • 生じた価格差が価格調整額として反映される

 

限月を乗り換えることによってCFDの建玉に発生する評価損益を打ち消すものなので、直接損益に関わってくるものではありません。

 

原油の価格調整を月2回実施

2020年4月に計2回価格調整が実施され、5月限月⇒7月限月に乗り換わっています。

 

通常であれば5月の半ばあたりに期先に乗り換える(ロールオーバー)するところを、イレギュラーで乗り換えを実施したようです。

20/04/22(水) CFD取引 原油の価格調整について(2020年4月)

現在、当社CFDの原油価格を参照しているWTI先物/CMEにおきまして、特殊な需給環境を背景に価格が大幅に下落しております。
つきましては、2020年5月に予定しておりました原油の価格調整(参照限月の変更)を2020年4月21日(火曜日)に実施いたします。

乗換前:2020年6月限 ⇒ 乗換後:2020年7月限

この限月変更に伴い、価格調整日である2020年4月21日(火曜日)のニューヨーククローズ時点で未決済の建玉に対し、価格調整額が受払されます。

価格調整は以下の1、2、の要領で実施されるため、結果としてお客様の時価評価総額に影響はございません。

1、 限月変更に伴い、評価レートが期近レートから期先レートに変更されます。これにより、未決済建玉評価損益が変動します。また、ロスカットレートも変動します。
2、 1、の未決済建玉評価損益の変動分を相殺するよう価格調整額を受払します。これにより、未決済価格調整額が変動します。

時価評価総額、未決済建玉評価損益及び未決済価格調整額は、PC会員ページ【CFD】-【余力確認】-「内訳」にてご確認いただけます。

※GMOクリック証券より抜粋

 

CFD取引 原油の価格調整結果について(2020年4月)

当社CFDの原油価格を参照しているWTI先物/CMEにおきまして、特殊な需給環境を背景に価格が大幅に下落しております。
つきましては2020年5月に予定しておりました原油の価格調整(参照限月の変更)を2020年4月21日(火曜日)に実施いたしました。

乗換前:2020年6月限 ⇒ 乗換後:2020年7月限

この限月変更に伴い、2020年4月21日(火曜日)のニューヨーククローズ時点で未決済の建玉に対し、1CFDあたり下記金額の価格調整を実施いたしました。

売建玉:7,587 円 買建玉:-7,587 円

※GMOクリック証券より抜粋

 

原油価格の歴史的大暴落が発生し、一時マイナス40ドルまで下落。強制ロスカット者続出を未然に防ぐため、GMOは急遽月2回目の価格調整を実施したようです。

 

強制ロスカット者続出を未然に防ぐ処置

GMOクリック証券は、CFD原油先物チャートがマイナスにならないよう早めは早めに乗り換えを実施して、急激な暴落でロスカット者が多発するトラブルを未然に防ぐ処置をとったのだと思われます。

 

原油価格の5月限月がマイナス40ドルになった時、DMMのCFDでは0ドルまで下落してロスカット祭りでしたが、GMOクリック証券のCFDはすでに6月限月に切り替えていたため、20ドル前後で推移していました。

 

価格調整

その後も原油価格の下落が継続したため、GMOクリック証券では急遽7月限月への乗り換えが実施されている

 

価格調整による損益の影響は無く、未決済価格調整額として計上されます。

 

価格調整が発生する銘柄のリスク

価格調整による損益の影響は無く、【未決済価格調整額】として計上されるのですが、下落の原因が解消されない限り限月を乗り換えた後も下落が継続する可能性が高くなります。

 

価格調整ループ(例)

  • 20ドルで1枚買う
  • 価格調整で26ドルにジャンプ
  • 未決済価格調整額が-6,000円発生
  • チャートが26ドルから20ドルに下落
  • 含み損が-6,000円発生
  • 価格調整で26ドルにジャンプ…

 

価格が0ドル以下になりそうであれば、そうなる前に証券会社側で処置を行なうことが今回の歴史的大暴落で分かりました。

 

価格が0にはならないは幻想

『取引銘柄の価格がどれだけ下落しても0ドルにはならない』という言葉をよく聞きます。

 

しかしながら、CFDにいたってはそれは価格調整で限月に乗り換えているからであり、実質は底なし地獄の奈落の落とし穴だということが判明しました。

 

落ちてくるナイフは拾うな

価格が0にはならないは幻想

 

CFD銘柄を考えなしに【安いから買う・高いから売る】という安易な手法は、未決済価格調整額のマイナス分が増え続ける可能性があるので危険です。

 

投資は自己責任

4月16日に原油先物の限月が到来し6月限月に乗り換わる価格調整が行われ、その後も原油下落が止まらずに、2020年4月22日に月2回目となる価格調整(7月限月に乗り換え)が急遽実施されました。

 

5月限月がマイナス40ドルになった時、DMMのCFDでは0ドルまで下落したため強制ロスカット祭り。

 

GMOは早めに5月限月~7月限月に乗り換えたため、チャートは20ドル付近を推移していました。

 

ですが、下落の原因が解消されない限り限月を乗り換えた後も下落が継続する可能性が高く、無限に価格調整による損失が増え続ける可能性があります。

 

つまりは強制ロスカットの時期が先延ばしになっただけとも言えます。

 

とはいえ、損失が出た原因を証券会社のせいにすることなく、自身の判断で投資をするようにしないといけません。

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