投資の教科書

【高金利通貨は下がる】FXトレードは運用口座を複数持つべき3つの理由

FXトレードは運用口座を複数持つべき

南アフリカランド/円とメキシコペソ/円とトルコリラ/円は【高金利通貨3兄弟】とも呼ばれているくらい、スワップポイントが高く設定されている通貨ペアです。

 

1つのFX口座で複数の通貨ペアを運用することもできるのですが、別々のFX口座でそれぞれの通貨ペアを運用することで、強制ロスカットのリスクを軽減することができます。

 

有り余る豊富な資金があるのであれば、細かいことは気にせず1つの口座にまとめても良いとは思うのですが、限られた余裕資金でFX運用をするのであれば資金管理は必須。

 

ちなみに私は、高金利通貨ペアである【メキシコペソ/円】をスワップと値動きによる利益を狙ってFX運用をしています。

 

このページでは、高金利通貨を含むFXの運用口座は複数持つべき3つ理由を解説していきます。

 

FX口座を分けるべき3つの理由

FX口座を分けるべき3つの理由は以下の通りです。

 

3つの理由

  • 巻き込まれ強制ロスカットを防ぐため
  • 強制ロスカットレートを計算するため
  • スワップ値がFX会社によって異なるため

 

主な国内FX口座は基本的にノーコストで利用できるため、開設・維持・解約等に費用は発生しません。

 

気になったFX会社があればとりあえず口座開設しておくことをおすすめします。

 

【巻き込まれ強制ロスカットを防ぐため】

FX口座を複数に分けておけば、暴落した通貨ペアだけの強制ロスカットで済まみす。

 

しかしながら、1つの口座で複数の通貨ペアを運用している時に1つの通貨ペアが大暴落すると、他の通貨ペアまで巻き込まれて強制ロスカットされてしまう危険性が高まります。

 

巻き込まれロスカット

複数の通貨ペアを同口座で運用すると資金管理が難しくなる

 

最初から複数のFX会社の口座を開設する人もいるかもしれませんが、投資初心者は1社のFX口座を開設してFX取引を開始すると思います。

 

ちなみに私も、例にもれず1社のFX口座を開設してFXを開始しました。

 

保有している複数の通貨ペアが暴落してしまうと、FX口座の維持率が100%を切ってしまい、保有している全ての通貨ペアが巻き込まれ強制ロスカットされてしまうという悲惨な状況に陥ってしまう可能性が高まります。

 

【ロスカットレートを計算しやすくするため】

強制ロスカットレートを計算できるツールが開放されているFX会社があります。

 

強制ロスカットレート計算ツールは、自身の口座状況を把握することができる優れもの。

 

自力で計算することもできるのですが、ツールに数字を入力するだけで状況を把握できるので利用しない手はありません。

 

ですが、1つのFX口座内に複数の通貨ペアを保有している場合はツールでの計算は不可能(困難)になってしまいます。

 

資金管理の重要性

複数の通貨ペアを保有している状態で正確な強制ロスカットレート計算は困難

 

計算が難しくなってしまう理由は、複数の通貨ペアが同じ値動きをするとは限らないためです。

 

【スワップポイントが各会社で異なるため】

通貨ペアポジションを保有している時に増減するスワップポイントはFX会社によって異なります。

 

スワップポイントが全体的に高く設定しているFX会社もあれば、特定の通貨ペアのスワップポイントが高いFX会社、スワップポイントが全体的に低いFX会社もあります。

 

長期で高金利通貨を運用するとなると、スワップポイントが1円違うだけでもかなりの違いが出てきます。

 

たとえば、1万通貨につき1日15円もらえる通貨ペアを100万通貨保有している場合と、1万通貨につき1日14円もらえる同通貨ペアを100万通貨保有している場合を計算すると…

 

計算方法

  • 15円×100万通貨=1日1,500円=30日45,000円
  • 14円×100万通貨=1日1,400円=30日42,000円

 

スワップが1円違うだけでも1カ月単位で3,000円も違いが出てきます。

 

スワップポイントは固定されていない場合が多く時期によって変動するのですが、スワップ運用をする場合はスワップに力を入れているFX会社を選ぶべき。

 

新興国通貨(高金利通貨)の運用は危険

新型コロナウイルスの影響で各国の政策金利が急激に下がりました。

 

政策金利が下がると証券会社で付与されるスワップポイントも減るため、ポジションを保有しておく旨みが無くなりリスクだけが残ります。

 

私は【ヒロセ通商LION FX】でランド円を運用していたのですが、1万通貨あたり1日15円付与されていたスワップポイントが1日10円以下に減少しました。

 

他のFX会社でも同様、またはそれ以上に付与スワップポイントが減少しています。

 

高金利通貨は右肩下がり

新興国の高金利通貨は長期的に見ると値が下がり続けている傾向にあります。

 

▼南アフリカランド/円の月足チャート▼

 

地政学的リスクが生じると投資家たちが一斉にリスク回避の動きを見せ、新興国の通貨は真っ先に売られる傾向があります。

 

最終的には0円を目指していく形であるという現実は見過ごすわけにはいきません。

 

右肩下がりの相場をロングで保有してしまうと、永遠に利確できずに損切りしてしまう危険性が常に残り続けます。

 

インフルエンサーに惑わされないようにする

FX投資初心者の方は、まずは世界の基軸通貨である米ドルからスタートするために米ドル/円を買うと思います。

 

時が経つにつれて『高金利通貨はスワップが稼げる』とか『ポンドは値が動きやすいから稼げる』等の情報が目に入るようになり、米ドル/円以外の通貨ペアにも手を出すようになっていきます。

 

しっかりと損切り設定している場合は問題ないのですが、段々と色々な通貨ペアのポジションが増えていき、気が付けば複数の通貨ペアが1つの口座内で塩漬け状態になるパターンが多い模様。

 

youtube等のSNSで有名なインフルエンサーの情報に惑わされることなく、自身の投資スタイルを徹底しなくてはいけません。

 

FX口座を複数開設する時の注意点

FX取引で利益が出た際は、確定申告を行う必要があります。

 

FXでの収入は「雑所得」に計上されるため、利益が年間20万円以上を超えるようであれば確定申告しなければなりません。

 

確定申告

全てのFX口座の損益を合算して確定申告する必要がある

 

取引口座が1つだけであれば、比較的簡単に損益通算を出すことができますが、複数の口座で取引をした場合は手続きの手間が増えてしまいます。

 

自身が利用している全てのFX口座の確定申告を忘れないようにましょう。

 

複数のFX口座を開設するならどこが良い?

複数のFX口座を開設する場合は、以下の条件のように最適なFX会社を選んで組み合わせることが大切になります。

 

 FX口座の開設目的  おすすめの会社の特徴
 短期取引  スプレッドの狭い会社、約定力の高い会社
 長期取引  スワップポイントが高い会社
 物色売買  通貨ペア数の多い会社
 情報収集  情報量が多い会社、チャートが見やすい会社
 自動売買  自動売買可能な会社
 少額取引  取引通貨単位が1,000通貨以下の会社

 

自身の目的を達成できそうな優位な会社を複数選ぶようにするようにしましょう。

 

おすすめFX会社

FXスワップポイント投資をする際は、スワップポイント付与額が高く設定されている【ヒロセ通商】がオススメです!

 

FX自動売買投資をする際は、細かいところまで設定が可能な【インヴァスト証券】がオススメです!

 

FX裁量トレードをする際は、スプレッドが狭く設定されている【トレイダーズ証券】がオススメです!

 

オススメFX口座

  • スワップ狙い:ヒロセ通商
  • 自動売買取引:インヴァスト証券
  • 取引コスト小:トレイダーズ証券

 

FX投資のやり方やいくらでどれくらい稼げるかは、別ページで解説・実践しているので参考にしてみてください。

 

最悪無くなっても生活に支障が出ない余剰資金でFXトレードを行いましょう。

 

FX運用口座を分けるべき

高金利通貨の運用はFX口座を分けるべきです。

 

3つの理由

  • 巻き込まれ強制ロスカットを防ぐため
  • 強制ロスカットレートを計算するため
  • スワップ値がFX会社によって異なるため

 

高金利通貨に限らず、先進国通貨を運用する場合でもFX口座を分けたほうがリスクが軽減されます。

 

同FX口座で2つ以上の通貨ペアを保有する場合は、値動きに相関関係がある通貨ペアを買い(ロング)と空売り(ショート)に分けて運用しましょう。

 

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