【ギャン理論とは】FXに有効なギャンの価値ある28のルールを解説

 

ウィリアム・ギャン氏は、1878年にアメリカのテキサスで生まれ、1900年代前半にトレーダーとして活動していた人物です。

 

ギャン氏はギャン理論の基本である【価値ある28のルール】を考案したことで有名になりました。

 

自身で考案した厳しいルールのもと、ギャン氏の生涯成績は勝率80％を超えるとも言われています。

 

 

ギャン理論とは

 

ギャン理論とは、ギャン氏が過去の経験にもとにルール化した28通りの内容です。

 

ギャン理論の中心は、価格が方向を変えるためにはそれ相応の時間が必要であるという、価格と時間の均衡が重要だと言われています。

 

 

ギャン氏は商品先物相場でトレードをしていたため、そのままではFX相場に当てはまらない部分もあります。

 

しかしながら、自分のトレードルールを確立させるために参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

ギャンの価値ある28のルール一覧

ギャンの価値ある28のルール一覧は以下の28通りです。

 

 

ギャン理論は、投資をするにあたって現在でも通用するルールであることは間違いありません。

 

資金管理と損失限度

資金管理と損失限度を厳密にすることが重要です。

 

売買に用いる総資金を10等分して、1回の売買における損失限度は総資金の10分の1に納めるようにしましょう。

 

ストップロスは必須

ストップロスを必ず設定しておくことが重要です。

 

損失限度を計算したうえでポジションを持つと同時に、ストップロスも設定するようにしましょう。

 

オーバーポジション厳禁

過剰な売買を決してしないことが重要です。

 

資金配分に従ったポジション量を厳守するようにしましょう。

 

トレーリングストップ

ポジションに利益が乗ってきたら損切りラインをトレールして切り上げることが重要です。

 

保有ポジションの含み益が大きくなってきた場合は、ロスカットラインを変更するようにしましょう。

 

トレンドフォロー

相場のトレンドに逆らわないことが重量です。

 

取引時点のトレンドに確信が持てないときは売買しないようにしましょう。

 

迷いは禁物

迷った時はポジションを手仕舞うことが重要です。

 

根拠のあるトレードができない時はポジションを持たないようにしましょう。

 

流動性とボラティリティ

活発に売買されているボラティリティの大きい時にトレードすることが重要です。

 

値動きのある活発な銘柄で売買を行うようにしましょう。

 

リスク分散

同じ銘柄に資金の集中を避けてリスクを分散させることが重要です。

 

高金利通貨のスワップ狙いで等で、集中的に大金をつぎ込まないようにしましょう。

 

指値注文の禁止

売買の価格を決めずに成り行きで売買することが重要です。

 

相場は自分の都合で動いてくれないため、その時のトレンドに逆らわないようにしましょう。

 

手仕舞いルール

確固たる理由なしに手仕舞いしないことが重要です。

 

コツコツと稼いだ利益をドカンと失ってしまい、そのままFX市場から撤退してしまう人たちも少なくありません。

 

余剰資金

トレードで資金が増えた場合は出金して現金を確保することが重要です。

 

これまでのトレードが全て水の泡となってしまわないように、口座資金を管理するようにしましょう。

 

小利益売買の禁止

小さな利益狙いの売買をしないことが重要です。

 

時には感情的なトレードをしてしまったりトレードルールを守れなかったりする場面で、大きな損失をだしてしまっては元も子もありません。

 

難平禁止

難平（ナンピン）はいかなる状況でもしないことが重要です。

 

トレンドに乗ったトレードをするためには、逆張りナンピンは最悪の失敗につながりかねない手法になるかもしれません。

 

待つことの重要性

焦らずにしっかりとチャンスを待つことが重要です。

 

我慢できずに手仕舞いしたり、待ちきれずにポジションを持たないようにしましょう。

 

利小損大の禁止

大きな損失を出さないように損切りすることが重要です。

 

小さな利益を狙うのではなく、大きな利益を狙ったトレードをするようにしましょう。

 

ストップロスキャンセルの禁止

一度決めたストップロス設定は変更しないことが重要です。

 

損切設定を取消してしまう人もいますが、結果的に損失を避けられるかどうかは誰にも分かりません。

 

頻繁売買の禁止

過剰に頻繁な売買は避けることが重要です。

 

ポジポジ病にならないように、客観的にチャート分析をするようにしましょう。

 

ショート（空売り）の活用

ロング（買い）だけではなくショート（売り）も活用することが重要です。

 

FXは売りからでもポジションを保有できるため、視野を広げてエントリーチャンスを増やしていきましょう。

 

値頃感の禁止

値頃感で売買しないことが重要です。

 

自分のトレードルールを守って、勝てると判断したエントリーパターンがくるまでしっかりと待ちましょう。

 

ピラミッディングのタイミング

ピラミッティングとは、トレンド方向に徐々に買い増し（売り増し）をして、一回のトレンドで大きな利益を狙うトレード手法です。

 

トレンド継続の可能性が高いタイミングでピラミッティングをするようにしましょう。

 

ピラミッディングの選択

買い増しするときは強い上昇トレンドを示すもの、売り増しするときは強い下降トレンドを示すものを選ぶことが重要です。

 

明確なトレンドが出ていない時にピラミッティングをしないようにしましょう。

 

ヘッジの禁止

ヘッジとは、予想を上回るような相場変動などが起こった時に、それによる損失をある程度抑える行為です。

 

たとえば、米ドル円をロングしたのちに円高方向に動きそうなのでユロ円をショートをしておくのではなく、素直に米ドル円を損切りするべきという考えです。

 

理由とルールに基づいた売買

明確な理由なしになんとなくポジションを売買しないことが重要です。

 

自分で決めた明確なルールに従って売買を行うようにしましょう。

 

利益確保後の売買の禁止

十分な利益を確保した後は、むやみやたらに頻繁な売買を行わないことが重要です。

 

一旦心を落ち着かせてから次のトレードに取り組むようにしましょう。

 

天底に関する憶測の禁止

相場の天井と底に関して勝手な憶測を行わないことが重要です。

 

相場の格言で「頭と尻尾はくれてやれ」という言葉があるくらい、天井と底を予想するのはプロでも難しいとされています。

 

不確かな助言による売買の禁止

自分より優れた人の場合を除き、他人の助言で売買判断を惑わされないことが重要です。

 

投資のプロでも100％相場を読み切るのは不可能で、必ず儲かる必勝法などというものはありません。

 

損切り後の資金量縮小

損切りをした後は取引量を減らすことが重要です。

 

損失を取り戻すためにポジションを増やしてはいけません。

 

不適切なポジションメイクと手仕舞いの禁止

不適切なポジションメイクと手仕舞いを避けることが重要です。

 

投資は自己責任が絶対条件であり、特定の情報元への依存による失敗を避けるようにしましょう。

 

FX口座を開設するならどこがいい？

 

FX口座を開設する時は、以下の条件のように自身にとって最適なFX会社を選んで組み合わせることが大切になります。

 

FX口座の開設目的	おすすめの会社の特徴
短期取引	スプレッドの狭い会社、約定力の高い会社
長期取引	スワップポイントが高い会社
物色売買	通貨ペア数の多い会社
情報収集	情報量が多い会社、チャートが見やすい会社
自動売買	自動売買可能な会社
少額取引	取引通貨単位が1,000通貨以下の会社

 

自身の目的を達成できそうな優位性の高い会社を選ぶようにするようにしましょう。

 

FX投資のやり方や元手いくらでどれくらい稼げるかは、別ページで解説・実践しているので参考にしてみてください。

 

FXは生活に支障が出ないお金や最悪無くなってもよいと思えるお金で行いましょう。

 

いくらからFX取引をスタートするべき？

どのような目的でFX取引を開始するのかにもよるので、いくらからFX取引をスタートするべきかは人によって違ってきます。

 

 

FX初心者は30万円くらいからスタートして1,000通貨単位で取引をされている方が多いようです。

 

元手資金が少ない状態で効率よく利益を出すことは困難なので、少しずつ運用資金を増やしていきましょう。

 

ギャン理論まとめ

ギャンの価値ある28のルール一覧は以下の通りです。

 

 

ギャン理論はFXや株式投資をするにあたって、現在でも通用するルールであることは間違いありません。

 

FXで確実に勝てるようになる聖杯のようなものは存在しませんが、今回紹介したギャン理論を今後の取引の参考にしてみてはいかがでしょうか。