『投資は生活に支障が出ないお金や最悪無くなってもよいと思えるお金で行いましょう』というフレーズはよく目にしたことがあると思います。
しかしながら「最悪無くなってもいいと思えるお金なんてねーよ!」と思っている方もいるのではないでしょうか。
株やFX等の投資をするためにはある程度まとまったお金が必要になります。
Contents
株やFX等に使えるお金の割合や目安
無くなっても生活に支障が出ない範囲のお金とは一体どれくらいなのかを計算していきましょう。
ポイント
投資に回せる余剰資金は半年分の生活防衛費以外のお金
たとえば、銀行に預けているお金が200万円あったとして、まったく働かなくても半年間は生活していけるお金が100万円だと割り出せたとすると、投資に回せるお金は100万円というのが目安になります。
生活費がどれくらい必要なのかはそれぞれ違ってくるので、割合や目安で見極めると分かりやすくなります。
FXの軍資金はいくら必要?
FXを始めようと考えているものの、軍資金が最低いくら必要なのだろう?という悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
FXトレードは多額のお金が動くイメージがありますが、実際いくらくらい用意しておけば良いのかが明確になっていません。
注意
FXは知識もなく努力もせず運だけで利益を出し続けることは難しい
FX取引は元本が保証されていない投資であるため、生活に必要なお金でFXトレードをするのだけは絶対に避けるべきです。
具体的な必要資金
どのような目的でFXや株式投資を開始するのかにもよるので、適正資金は人によって違ってきます。
ポイント
- 少額で試してみたい初心者の方:10万円~
- 副業程度の利益を出したい方:30万円~
- 本格的に稼ぎたい方:100万円~
元手資金が少ない状態では効率よく利益を出すことは困難です。
たとえば、1ドル100円の時に1ドルだけ買って1ドル110円の時に売ったとしても10円の利益しか出ません。
これからFXで投資を始めようという方の口コミをググってみたところ、30万円くらいからスタートして1,000通貨単位で取引をされている方が多いようです。
年齢別の平均貯金額
年齢別の平均貯金額を見てみると、19歳未満がもっとも少なく50代がもっとも多くなっており、年齢が上がるにつれて貯金額は増加傾向であることが分かります。
60代以降は貯金額が急激に減少しており、年金プラスそれまでに貯めていた貯金を切り崩して生計を立てているということが伺えます。
一般庶民にとって100万円は大金で、普通に生活しているだけではなかなか簡単に貯められる金額ではありません。
無くなっても良いお金とは
『最悪無くなってもいいと思えるお金なんてものは無い』と思っている方は多いと思います。
一生懸命働いて稼いだお金をそんなドライに割り切れないのは事実。
ポイント
緊急時の生活防衛資金には手を出してはいけない
余剰資金の意味を無くなっても良いと思えるお金だと考えているうちは、永遠に投資を始めることはできないのではないでしょうか。
余剰資金という言葉の意味は『無くなると生活に支障が出る資金以外のお金』と解釈するべきだと考えます。
生活に支障が出ないお金で投資する
最悪無くなってもいいと思えるお金ではなく、生活に支障が出ない範囲のお金だと受け取りましょう。
ポイント
- OK:生活に支障が出ない範囲のお金
- NG:無くなってもいいと思えるお金
不測の事態が起こったとき、臨時的に支出が必要になったときに備えておくためのお金を投資に使ってはいけません。
無くなってしまっても良いお金なんてものは1円もありませんが、無くなったら生活ができないお金で投資をするのだけは絶対に避けるべきです。
生活防衛資金はどのくらい必要?
貯めておきたい生活防衛資金は、家族構成やライフスタイルによって変わってきます。
ポイント
- 独身:生活費の3ヵ月分(約50万円)
- 子供なし夫婦:2人分の生活費半年分(約200万円)
- 子供あり夫婦:生活費の1年分(約400万円)
一人暮らしの方であれば、ある程度自由がきくので投資資金の確保は難しくないと思います。
貯金の目標の設定金額が高いと感じたら、生活費を見直して低めに設定するのも手段の一つ。
投資で儲かるとは限らない
少しの損失でも許容したくないと考えがちなのですが、投資に失敗はつきものだという割り切りが重要になります。
損失を確定してしまうことで軽傷で済む場合があるので、資金を大きく減らさずに再び新たな投資先に突っ込むことができます。
ポイント
自身の投資方針と方向がズレた場合は迷わず損失を確定してしまうことが大切
無くなってもいいと思えるお金は1円もありませんが、切り捨ててしまったほうが被害の拡大を抑えることができる場面もあります。
絶対に安全な投資先なんてものは私たちには絶対に分からないので、1つのカゴに大事な資金を突っ込むのは極めて危険。
相場の動きは正確に読めない
気分の浮き沈みと同じように株や為替の値段も日々変動しており、上がったり下がったりを逐一気にしていたらキリがありません。
レートは毎日変動するものなので、大きく下落したり大きく上昇したりすることも当然あります。
相場が荒れて大きく下落した後は反対の動き(大きく上昇)をする場合が多いので、相場のボラティリティが高まります。
天井と底を見極めることができれば億トレーダーになるのも夢ではなくなりますが、私たち一般人には最適なエントリーポイントを見極めることはできないと思っておかなくてはいけません。
株価の値動きは猿のダーツ投げ
猿のダーツ投げとは、株式投資の専門家が組んだポートフォリオの運用成績は目隠しをした猿がダーツを投げて命中した銘柄で組んだポートフォリオとそこまで変わらないという理論です。
注意
投資の専門家と猿の運用成績はそこまで変わらない
投資のプロでも相場の値動きを完璧に予測することは困難であるため、専門家でも素人でも勝てる時もあれば負ける時もあります。
株価はランダムに動いているという前提があるのであれば、誰がどの銘柄を選んでも似たような結果に辿り着いてしまうことになります。
お金の不安を消すのが最優先
下記のような不安材料を抱えている場合は、投資を始める前に片づけてしまいたいところです。
注意
- 車や家等のローン返済がある
- 安定した収入がない
- 浪費癖がある
まずは日々の生活を見直し、お金に関する不安材料を取り除くことが最優先なので、投資を始める始めない以前の問題になります。
投資先は分散させるべき
投資の格言に【卵は1つのカゴに盛るな】という言葉があります。
簡単に言うと、大怪我を避けるために投資先を分散しておき、なにかあったとしても軽傷で済むようにしておきましょうという格言。
とはいえ、卵を1つのカゴに盛らずに分散投資していたとしても、カゴを落としてしまうと全ての卵は割れることはないにしても何個かは割れてしまいます。
FX口座を開設するならどこがいい?
FX口座を開設する時は、以下の条件のように自身にとって最適なFX会社を選んで組み合わせることが大切になります。
FX口座の開設目的 | おすすめの会社の特徴 |
短期取引 | スプレッドの狭い会社、約定力の高い会社 |
長期取引 | スワップポイントが高い会社 |
物色売買 | 通貨ペア数の多い会社 |
情報収集 | 情報量が多い会社、チャートが見やすい会社 |
自動売買 | 自動売買可能な会社 |
少額取引 | 取引通貨単位が1,000通貨以下の会社 |
自身の目的を達成できそうな優位性の高い会社を選ぶようにするようにしましょう。
FX投資のやり方や、どのFX会社の口座を使っているのか、元手いくらでどれくらい稼げるかは、別ページで解説・実践しているので参考にしてみてください。
最悪無くなっても生活に支障が出ない余剰資金でFXトレードを行いましょう。
投資を始める前にお金を貯める
投資をするためにはある程度まとまったお金が必要になります。
少額から始められる投資も数多く存在しますが、運用する額が少額であれば得られる利益も少額になります。
ポイント
口座開設時に投資に回せるお金はいくらあるのかを提示する必要がある
投資に回せるお金【余剰資金】は最低でも100万円は無いと、投資を始める以前に口座開設ができない場合もあります。
100万円の余裕資金が無い状態で投資を始めても、運用で得られる利益は雀の涙に等しいです。
投資は無理なく余剰資金で
『投資は最悪無くなってもよいと思えるお金で行いましょう』というフレーズを目にしたことがあると思いますが、最悪無くなってもいいと思えるお金は1円も無いという方が大半だと思います。
言葉の通りに捉えて、余裕資金の意味を『無くなってもいいと思えるお金』だと考えているうちは永遠に投資を始めることはできないのではないでしょうか。
どう割り切って解釈するかによりますが、最悪無くなってもいいと思えるお金ではなく、『生活に支障が出るかもしれない資金は投資に使ってはいけない』と受け取りましょう。
余裕資金の割合や目安は『半年分の生活費以外のお金』と言われています。
支出面で不安材料を多く抱えている場合は一旦投資のことは忘れてしまい、まずはそれらの不安材料を見直して100万円以上の貯蓄(余裕資金)を捻出するところから始めることが重要です。