FX初心者の人は、まずはFX取引での基本的な注文方法を理解するところからのスタートになると思います。
FXは株式と比べて注文方法の種類が豊富なため、相場状況に合わせて使い分けることで稼ぐチャンスを逃さず取引ができます。
それぞれの注文方法を理解したうえで上手に使い分けると、快適なトレードが可能になります。
Contents
FXの注文方法の種類
FX取引での主な注文方法は以下の通り。
メモ
- 成行注文
- 指値注文
- 逆指値注文
- OCO注文
- IFD注文
- IFO注文
複雑な注文方法を覚えなければFXで稼ぐのが困難ということはありません。
『成行・指値・逆指値』をマスターしてしてしまえば『OCO・IFD・IFO』も使えるようになります。
成行注文とは
引用元:みんなのFX
成行注文とは、なりゆきに任せる形の注文方法でレートを指定せずに自身が買いたい(売りたい)タイミングで注文をする方法です。
現在の為替レートから上がると思ったら買いで注文して、下がると思ったら売りで注文をすることが可能。
FX取引は『買い』からでも『売り』からでもポジションを保有することができます。
簡単に言うと、成行注文は『現在の価格ですぐに注文を出す』という注文方法。
成行注文の参考例・コツ
たとえば、米ドル/円という通貨ペアの現在の為替レートが1ドル110円だとします。
1ドル110円の時点で買いたいと思ったのであれば、その場で成行注文を出すことができます。
成行注文を出せば注文が成立して、米ドル円ポジションを1つ保有することになります。
参考例
- 現在の米ドル円が1ドル110円だとする
- 1ドル110円で買う
- 1ドル110円以上になったら含み益になる
- 1ドル110円以下になったら含み損になる
- 好きなタイミングで決済する
成行注文のコツとしては、注文するとその場で素早く取引が成立する点を活かすことです。
好きなときにすばやく売買できるがゆえに、すぐに決済してしまったり損切り判断が遅れてしまいがちですが、できる限り感情に左右されないようにトレードを行わなくてはいけません。
指値注文とは
引用元:みんなのFX
指値注文とは、自身の希望売買価格をあらかじめ指定しておく注文方法です。
現在の米ドル円の為替レートが1ドル110円だとします。
現在の価格からもう少しだけ安くなってから買いたいと思った場合は指値注文を出すことができます。
買う場合は安いレート注文を出して、売る場合は高いレート注文を出したほうが利益が残りやすくなります。
指値注文の参考例・コツ
たとえば、米ドル円が105円から110円まで上がってきた後に、再び105円まで下がると予想したとします。
105円で買って110円で売る指値注文をしておくことで、米ドル円が105円まで下がってきた時に新規注文が成立し、そこから110円まで値が上がったら利益が確定します。
参考例
- 現在の米ドル円が1ドル110円だとする
- 105円に下がったら買って110円になったら決済するように指値注文を出す
- 105円になったら新規注文成立
- 110円になったら決済成立
指値注文のコツとしては、自身が想定するより深い位置で新規・決済注文を指定することです。
FX相場は上昇または下降トレンドがしばらくの間継続する傾向があるため、利益の最大化を狙って大きな値動きに対応できるようにしましょう。
逆指値注文とは
逆指値注文とは、通常の指値注文とは逆に現在値より値上がりしたら買う、または値下がりしたら売る注文方法です。
相場の上昇・下落のトレンドで買いたかったり売りたい場合は、逆指値による新規注文が有効です。
ポイント
現在値より高くなったら買う、現在値より安くなったら売る
逆指値注文は、上昇の流れに乗ってさらに伸びると見込まれる時などに使います。
逆指値注文の参考例・コツ
引用元:みんなのFX
たとえば、米ドル/円が1ドル105円から110円まで上がってきた後に、そのままの勢いで115円まで上がると予想したとします。
その場合は1ドル110円に逆指値注文を出しておくことで、1ドル110円から115円までの上昇分の利益を出せます。
現在の為替レートよりも上がった状態で買いたい場合には逆指値注文を行います。
成行・指値・逆指値注文の利用方法
ここまでのまとめとして、成行・指値・逆指値注文の利用方法をもう一度見ていきましょう。
ポイント
- 成行注文は現在の価格ですぐに発注できる
- 指値注文は現在よりも有利なレートを指定できる
- 逆指値注文はトレンド形成中に波に乗れる
それぞれの注文方法を理解することで、どのような相場でもチャンスを逃さないようなります。
基本をしっかり学んだあとは、上記の性質をあわせ持ったIFD・OCO・IFO・トレール等の注文方法も勉強しましょう。
成行注文の利用方法
成行注文の利用方法は以下の通りです。
メモ
- 米ドル/円の為替チャートが現在100円
- 今後上がっていくと予想して成行注文を出す
- 米ドル/円が101円になったので利益を確定させる
成行注文は比較的わかりやすく初心者でも使いやすい注文方法です。
「今すぐ買いたい」「今すぐ売りたい」時に使う注文方法ですが、多用しすぎるとギャンブル要素が強くなり損をする可能性が高くなってしまいます。
指値注文の利用方法
指値注文の利用方法は以下の通りです。
メモ
- 米ドル/円の為替チャートが現在100円
- 今後99円まで下がって101円まで上がると予想する
- 99円に指値注文を出す
- 99円になったら指値注文が成立する
- 101円になったら利益が確定する
指値注文を使いこなすためには、ある程度相場状況を見極める必要があります。
チャートから目を離しているタイミングでも、指値注文を出しておけば自動的に注文が成立します。
逆指値注文の利用方法
逆指値注文の利用方法は以下の通りです。
メモ
- 米ドル円の為替チャートが現在100円
- 今後110円以上に上がると予想する
- 新規注文105円・決済注文110円の逆指値注文を出す
- 105円になったら新規注文が成立する
- 110円になったら決済注文が成立する
相場は主に『上昇・下降・レンジ』の3つに分けることができ、逆指値注文は上昇または下降相場に有効な注文方法です。
レンジ相場時は逆指値注文ではなく指値注文が利益を狙いやすいです。
FX口座を開設するならどこがいい?
FX口座を開設する時は、以下の条件のように自身にとって最適なFX会社を選んで組み合わせることが大切になります。
FX口座の開設目的 | おすすめの会社の特徴 |
短期取引 | スプレッドの狭い会社、約定力の高い会社 |
長期取引 | スワップポイントが高い会社 |
物色売買 | 通貨ペア数の多い会社 |
情報収集 | 情報量が多い会社、チャートが見やすい会社 |
自動売買 | 自動売買可能な会社 |
少額取引 | 取引通貨単位が1,000通貨以下の会社 |
自身の目的を達成できそうな優位性の高い会社を選ぶようにするようにしましょう。
投資のやり方やいくらでどれくらい稼げるかは、別ページで解説・実践しているので参考にしてみてください。
証券会社は銀行と同じで口座開設費や口座維持費はかからないので、実際に取引をするまでは一切費用は必要ありません。
いくらからFX取引をスタートするべき?
どのような目的でFX取引を開始するのかにもよるので、いくらからFX取引をスタートするべきかは人によって違ってきます。
ポイント
- 少額で試してみたい初心者の方:10万円~
- 副業程度の利益を出したい方:30万円~
- 本格的に稼ぎたい方:100万円~
FX初心者は30万円くらいからスタートして1,000通貨単位で取引をされている方が多いようです。
元手資金が少ない状態で効率よく利益を出すことは困難なので、少しずつ運用資金を増やしていきましょう。
FX自動売買は危険?
FX(外国為替証拠金取引)のサービス提供は、金融庁の認可を受けた信頼性のある証券会社しかできないようになっています。
金融庁の認可を受けていない無登録業者が有料で提供する自動売買システムは、詐欺の可能性があるので注意が必要です。
注意
TwitterなどのSNSで「FXで簡単に稼げる」といった投稿は詐欺
金融庁の認可を受けている信頼性のあるFX業者は、金融庁ホームページから確認することができます。
基本的には、国内のFX証券会社が提供している自動売買ツールを利用するようにしましょう。
FXの注文方法まとめ
3つの注文方法をマスターしてしまえば、とりあえずはFX取引で利益を出すことが可能です。
複雑な注文方法を覚えなければFXで勝てないわけではありません。
しかしながら、FXトレードで損失を抑えながら効率よく取引をするためには、それぞれの注文方法を使いこなすことがポイントになります。
基本をしっかり学んだあとは、上記の性質をあわせ持ったIFD・OCO・IFO・トレール等の注文方法も勉強しましょう。