FXで稼ぎすぎると口座が凍結されてしまう、という噂を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
SNSや掲示板などで「儲けすぎたせいでFX口座を凍結された」というような投稿が散見されます。
しかしながら口座凍結された声や噂の真相は、FX会社の利用規約を確認せずに禁止行為をしたから凍結されているパターンがほとんどです。
Contents
『稼ぎすぎ』でFX口座は凍結されない
まず結論から言うと、「儲かりすぎ」や「稼ぎすぎ」などを理由に自身のFX口座が凍結されるということはありません。
トレーダーが稼ぎすぎていることを理由にFX会社が口座を凍結させるようなことがあれば、FX会社のイメージが悪くなるだけでは済まされない状況になります。
注意
FXで利益を出して口座凍結されてしまった人がいるため、そのような噂がネット上を飛び交っている
「儲かりすぎるとFX口座を凍結される」のではなく「規約違反をするとFX口座を凍結される」というのが真相です。
口座凍結されても出金はできる
規約違反をしないように細心の注意を払いながらFXトレードをしていてば、口座凍結されてしまう可能性はありません。
万が一口座凍結された場合でも、焦らずに口座資金を出金すれば大丈夫です。
ポイント
口座凍結されても資金は戻ってくる
メール等で知らされた期日の前までであれば自己資金を全額出金可能で、もし期日を過ぎた場合でも強制的に出金手続きが行われるようです。
もし口座を凍結されてしまった場合は、慌てずにサポートセンターに連絡してみましょう。
スキャルピング禁止のFX業者
実際には、スキャルピング手法を明示的に禁止しているFX業者はありません。
スキャルピングを実質的に禁止しているFX業者は以下の2社です。
注意
- DMMFX
- SBI FXトレード
DMM FXでは、店頭外国為替証拠金取引(DMM FX)約款の7章禁止行為(9)で、短時間で注文を繰り返す行為が禁止されています。
SBI FXトレードでは、外国為替証拠金取引の契約締結前交付書面に、スキャルピングをするとシステムに悪影響が及ぼすという記述がされています。
以上の2社では、スキャルピングを実質的に制限しているので超短期売買は避けたほうが良いでしょう。
過度なスキャルピングは危険
FXのスキャルピングとは、短時間で何度も取引を繰り返して利益を積み上げていく手法です。
短期間でトレードを完結させるため、1回あたりの利益額や損失額は小さくなることが特徴的です。
ポイント
ポジションを保有してから決済までの時間が数秒から数分で売買を繰り返していく超短期トレード
短時間で取引判断が求められるため初心者にとっては難易度が高めですが、他の取引手法よりも利益を出すチャンスが多い特徴があります。
FX会社によっては過度なスキャルピングのやりすぎで口座を凍結されるケースもあるようです。
FX口座が凍結される理由
FX口座が凍結される主な理由は以下の3パターンです。
注意
- 規約違反をしたから
- 虚偽申請が判明したから
- 一定期間取引をしていないから
「トレーダーがFXで大きな利益を得るとFX会社にとって大きな損失となるため口座凍結される」といった説明をしている人もいます。
しかしながら、規約違反をしていない限り大きな利益や損失を出しても口座凍結されることはありません。
規約違反をしたから
FX会社がユーザーに禁止している主な行為は以下の通りです。
注意
- 不正ツール等を使用したトレード
- サーバーに大きな負荷がかかる行為
- 過度なスキャルピング(秒スキャ等)
- 虚偽のアカウント登録申請
- 不正ハッキング
普通にFXトレードをしていれば規約違反をする心配はありません。
禁止行為に触れた場合は、口座を凍結される可能性が高いので注意しましょう。
虚偽申請が判明したから
FXの口座開設時に入力する本人確認手続きで虚偽の申告をしてはいけません。
注意
金融商品を取り扱っているFX会社は本人確認情報を厳しく管理している
なんらかの理由で口座開設できない事情がある方の中には、他人の名義で口座開設を申請してしまう事例があるようです。
どこかのタイミングで必ずバレてしまうので、正確な情報で申し込むようにしましょう。
一定期間取引をしていないから
FX口座開設後に一定期間FXトレードを行わなかった場合、一時停止措置を取られることがあります。
注意
FX口座の一時停止措置が解除されるまでトレードできなくなる
複数のFX口座を開設して使いやすい口座を使っているうちに、口座を開設したことを忘れてしまうことがあります。
そのような理由で凍結されてしまった口座は、FX会社に問い合わせて所定の手続きをすることで取引を再開できます。
凍結口座の解除方法
凍結口座の解除方法はFX会社によって異なるため、それぞれの会社の規約を確認する必要があります。
どのFX会社でも共通しているのは、利用規約違反だとみなされた場合は解除することが難しく、正確な凍結理由を調べることすらできない模様。
注意
規約違反により口座を凍結された場合は解除は不可能
規約違反による凍結ではなく放置による休眠の場合は、口座の凍結を解除してもらえます。
サポートセンターに連絡をして凍結を解除してもらえれば、証拠金を口座に入金して取引を再開できます。
休眠口座の解除方法
規約違反により口座を凍結された場合は解除不可能ですが休眠状態は解除できます。
ポイント
- サポートセンターに連絡する
- 休眠口座にログインする
- 休眠口座に入金して取引を再開する
開設した口座で一定期間取引がない状態になると、自身のFX口座が休眠処理されます。
休眠口座になると解除できないFX会社もあるため、トレードを再開したい場合はサポートセンターに連絡してみましょう。
FX会社で超短期取引が好まれない理由
FX会社で超短期取引が好まれない理由は、さまざまなトラブルを招いてしまう要因になるからです。
決済処理が追いつかない不具合が発生したり、サーバーに負荷がかかることで他の利用者に迷惑がかかる可能性が出てきます。
注意
スキャピング公認を表明しているFX会社もあるが、基本的に超短期取引は好まれない
スキャルピングを禁止していないFX会社でも、秒単位でスキャルピングを繰り返す行為は好まれません。
FX口座を開設するならどこがいい?
FX口座を開設する時は、以下の条件のように自身にとって最適なFX会社を選んで組み合わせることが大切になります。
FX口座の開設目的 | おすすめの会社の特徴 |
短期取引 | スプレッドの狭い会社、約定力の高い会社 |
長期取引 | スワップポイントが高い会社 |
物色売買 | 通貨ペア数の多い会社 |
情報収集 | 情報量が多い会社、チャートが見やすい会社 |
自動売買 | 自動売買可能な会社 |
少額取引 | 取引通貨単位が1,000通貨以下の会社 |
自身の目的を達成できそうな優位性の高い会社を選ぶようにするようにしましょう。
FX投資のやり方や元手いくらでどれくらい稼げるかは、別ページで解説・実践しているので参考にしてみてください。
FXトレードは生活に支障が出ない余剰資金で行いましょう。
口座開設に通過するための審査基準とは
FX口座開設の審査基準は非公開になっていますが、最低限満たしておきたい一般的な基準はあります。
全体的な審査通過基準をまとめてみましたので参考にしてください。
ポイント
- 年齢(20歳以上80歳未満であること)
- 自身の名義で申請していること
- 嘘を書かないこと
- 申請内容と本人確認書類を一致させること
- ある程度の金融資産を保有していること
- 安定した収入源があること
- 年収と投資可能額のバランスを整えること
- 日本に住んでいること
- 身内に証券会社等の関係者がいないこと
上記の基準を満たしていない場合は、FXの口座開設審査に落ちる可能性が高くなります。
それぞれのFX会社によって特徴的な審査基準がある場合もありますが、まずは上記の基準は最低限満たしておきたいところです。
海外FXはおすすめできない
日本国内で海外FX業者を利用することはオススメできません。
おすすめできない理由は、日本の金融庁が日本国内で海外FX口座を利用しないよう注意しているからです。
引用元:金融庁
金融庁に無登録の状態で運営している海外FX業者は利用しないでほしいと、日本の金融庁サイトで勧告されています。
メジャー・マイナー問わず、聞いたことがある海外FX業者でも無登録状態である場合が多い模様。
海外FXなら過度な秒スキャでも大丈夫だと投稿しているブログ記事やツイッターを見かけますが、海外FXの利用はやめておいたほうが無難です。
FX口座が凍結される理由まとめ
FX口座は「稼ぎすぎ」という理由で凍結されることはありません。
FX口座が凍結される理由は以下のパターンです。
注意
- 不正ツール等を使用したトレード
- サーバーに大きな負荷がかかる行為
- 過度なスキャルピング行為(秒スキャ連発)
- 虚偽のアカウント登録申請
- 不正ハッキング
「稼ぎすぎて口座凍結された」という声や噂は、規約違反である過度なスキャルピングをして口座が凍結されたトレーダーによる腹いせによる書き込みがが多いようです。
もし口座凍結になってもその理由をFX業者側が明らかにしてくれませんが、利用規約を守ってさえいれば稼ぎすぎても問題ありません。
利用規約を守ったうえで思う存分稼ぎまくりましょう!