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ドルコスト平均法をわかりやすく解説
ドルコスト平均法とは、価格が変動する金融商品を、常に一定金額で定期的に購入する投資手法です。
常に一定の金額で定期的に購入を続けるということは、価格が低いときは多く買い、価格が高いときは少なく買うという状態になります。
金融庁の「投資の基本」にもドルコスト平均法について掲載されています。
投資の時間(時期)を分散したことで、1口当たりの投資価額が平準化され、高い値段のときに投資した分の値下がりが、低い値段のときに投資した分の値上がり分でカバーされた結果ということができます。
引用元:金融庁「投資の基本」
このページでは、ドルコスト平均法をわかりやすく解説していくので、投資に興味がある方は参考にしてください。
ナンピンとの違いとは
ナンピン買いとは、買った金融商品が値段より下がってしまった場合、その金融商品を買い増しして平均単価を引き下げる方法です。
値動きが長期的にレンジ相場で安定している金融商品は、ナンピン手法を用いるのに最適と言えるかもしれません。
そのようなナンピン手法とドルコスト平均法の違いは以下の通りです。
ポイント
- ドルコスト平均法:常に一定の金額で定期的に購入を続ける
- ナンピン買い:相場下落時に自身の裁量で買い増す
ナンピン買いであってもドルコスト平均法であっても、対象の金融商品の下落が続いた場合は損失が広がるリスクがあります。
ドルコスト平均法のメリット
ドルコスト平均法の3つのメリットは以下の通りです。
ポイント
- 高値掴みリスクを軽減できる
- 少額から始められる
- 値動きに一喜一憂しない
【高値掴みリスクを軽減できる】
高値掴みとは、価格が上昇すると予想して買った後に予想に反して価格が下落し、高い価格で買ってしまった状態のことです。
ポイント
ドルコスト平均法は高値掴みリスクを減らせる
価格が高いときは購入する量が少なくなり、価格が安くなると購入量が多くなるため、平均取得単価が平均化します。
【少額から始められる】
資産家でもない限り、最初から気軽に大金を出せるものではないのではないでしょうか。
ポイント
自分の資産額に応じて購入していける
投資開始当初にまとまった資金を用意する必要がないので、少額から始めることができます。
【値動きに一喜一憂しない】
常に一定の金額で定期的に購入を続けるため、細かい価格変動は気にする必要がなくなります。
ポイント
価格下落時は安い価格で多く購入できるでむしろプラス
チャートと睨めっこして精神力を削られていくことなく投資を継続できます。
ドルコスト平均法のデメリット
ドルコスト平均法の3つのデメリットは以下の通りです。
注意
- 手数料負担が大きい
- 短期投資に不向き
- 下落相場ではマイナス
【手数料負担が大きい】
金融商品を購入する度に手数料がかかってしまうため、発生する手数料負担が大きくなります。
注意
手数料による費用がかさむ場合がある
一括購入よりも分割購入の方が取引回数が増えるため、どうしても手数料負担が大きくなってしまうことを理解しておきましょう。
【短期投資に不向き】
常に一定の金額で定期的に購入を続けるため、一括で購入したのちに反転上昇した場合よりも利益が少なくなります。
注意
レートが上昇し続ける場合は一括購入に比べて成果が下がる
分割購入よりも一括購入したほうが儲けられる相場状況もあるということを理解しておきましょう。
【下落相場ではマイナス】
一方的に相場が下落した場合は含み損で元本割れするリスクもあります。
注意
常時右肩下がりの相場は永続的に利益が出ない
長期的に価格が下がり続けており、反転が期待できない金融商品は手を出さないようにしましょう。
FX口座を開設するならどこがいい?
FX口座を開設する時は、以下の条件のように自身にとって最適なFX会社を選んで組み合わせることが大切になります。
FX口座の開設目的 | おすすめの会社の特徴 |
短期取引 | スプレッドの狭い会社、約定力の高い会社 |
長期取引 | スワップポイントが高い会社 |
物色売買 | 通貨ペア数の多い会社 |
情報収集 | 情報量が多い会社、チャートが見やすい会社 |
自動売買 | 自動売買可能な会社 |
少額取引 | 取引通貨単位が1,000通貨以下の会社 |
自身の目的を達成できそうな優位性の高い会社を選ぶようにするようにしましょう。
FX投資のやり方や、どのFX会社の口座を使っているのか、元手いくらでどれくらい稼げるかは、別ページで解説・実践しているので参考にしてみてください。
投資は最悪無くなっても生活に支障が出ない余剰資金で行いましょう。
ドルコスト平均法で損するパターンもある
ドルコスト平均法は常にベストな運用方法であるとは限らず、損するパターンも数多く存在します。
たとえば、価格が右肩上がりに上昇を続けた場合は、タイミングを分散させずに一括で購入した方が運用成績が良くなります。
価格が右肩下がりに下落を続けた場合は、価値が下がり続ける中で購入数量が増えていくことになり損失が拡大し続けます。
一時的に有効な手法があっても、そのやり方で永続的に稼ぎ続けられるとは限りません。
投資に聖杯はないということを理解しつつ、その時代に合った投資方法を勉強して見つけ出していきましょう。