暴落相場が長く続き周囲が弱気一色となると、お金持ちや度胸がある相場巧者でも新たな注文を出すのを控えるもの。
なにかしらの投資を始めるにはお金が必要ですが、暴落時をチャンスと捉える精神力も必要です。
『野も山もみな弱気なら、あほうになって買いの種をまけ』という投資格言もあり、市場がネガティブで不安定な時こそ儲けを出すチャンスが生まれます。
Contents
株価や為替の暴落時は買い場チャンス
「大投資家は暴落時にしか投資をしない」という都市伝説もありますが、大投資家でも相場の動きは正確に読めません。
「もうはまだなり、まだはもうなり」で、安いと思ったところからさらに下がり続けることも普通にあり得ます。
大投資家と呼ばれる人たちは、暴落がいざ来た時に大きく買える状態にしています。
「大投資家は暴落時にしか投資をしない」のではなく「大投資家は暴落時に大きく買う準備を怠らない」が適切だと思われます。
投資成績が良かった人の共通点
投資成績が良い人の特徴をネット証券会社のフィデリティが調査した結果、『1位が生前に投資をしていたものの亡くなってしまっている人』で、『2位が投資をしていることを忘れてしまっている人』だということです。
投資成績が良かった人ランキング(2003~2013年)
1位:亡くなっている人
2位:運用しているのを忘れている人
投資成績が良かった人は余計なことをしない人や余計なことができない人という共通点があるようです。
絶対に安全な投資先は分からないので、自分が選んだ投資先に投資した後は余計なことをしないに尽きるのかもしれません。
相場の動きは正確に読めない
気分の浮き沈みと同じように株や為替の値段も日々変動しており、上がったり下がったりを逐一気にしていたらキリがありません。
レートは毎日(平日)変動するものなので、大きく下落したり大きく上昇したりすることも当然あります。
相場が荒れて大きく下落した後は反対の動き(大きく上昇)をする場合が多いので、相場のボラティリティが高まります。
天井と底を見極めることができれば億トレーダーになるのも夢ではなくなりますが、私たち一般人には最適なエントリーポイントを見極めることはできないと思っておかなくてはいけません。
時すでに遅し
無策で相場の流れに乗って取引していると、その流れが逆転した時に天井または底を掴んでしまう危険性があります。
注意
天井を掴む:高値のロングポジションが含み損になる
底を掴む :安値のショートポジションが含み損になる
意に反する下落や上昇をなんとも思わない精神力を鍛えるとともに、市場の値動きを気にする頻度をなるべく少なくすることが正解かもしれません。
大暴落時でも勝てる投資家は、市場の値動きに一喜一憂することなく、下落・暴落時でも平常心で投資できるような戦略を事前に立てています。
暴落時はバーゲンセール
暴落タイミングでは皆がパニックになり、当然ながら損をしたくないという感情が最優先され、利益確定または損切りしたいという衝動に駆られることで相場の値動きが荒々しくなります。
株価の下落が続くと不安という感情が生まれてくるため、荒れている相場に飛び込むのは危険だと判断して動かないようにするのが自然の流れ。
市場が下落していると不安や恐怖という感情に支配されやすくなりますが、感情に流された時が一番危険なタイミングなのです。
無策で相場の流れに乗って取引していると、その流れが逆転した時に天井または底を掴んでしまう危険性があります。
しかしながら、混乱は時間とともに終息し投資家は冷静さを取り戻し、下げ過ぎた相場は元通りになります。
チャンス到来
暴落時や急落の局面はある意味バーゲンセール
大暴落バーゲンセール時に買えば必ず儲かるとは限りませんが、安い時に買って高い時に売るのが儲けの鉄則になります。
狼狽売りの意味とは
狼狽売りとは【狼狽=うろたえる、慌てふためく】という日本語の意味のとおり、自身の予想に反して株価が急落したことによって慌ててポジションを売却してしまうことです。
不安にかられてSNSをチェックすると売れ売れの大合唱で、なんとなく取り残されたような気持ちになってしまい大事な資産を自ら減らしてしまいます。
注意
底値のめどがたたず保有ポジション価格が大幅に下落する日が続くと、はやく投げ売ってしまいたいという衝動にかられる
これまでは順調に価格が推移して大きく変動することはないだろうと考えていた銘柄が突然急落すると、中級者以上の方でも慌てふためいて狼狽売りをする例も少なくありません。
暴落時に買えない理由
株価大暴落のリーマンショック当時の2008~2011年頃を思い出してみましょう。
その当時、中小企業はもちろん大手企業でさえも一時帰休や休業が相次ぎ、給与減額やボーナスカットが目立ちました。
2009年2010年は新卒者の採用が見送られたり内定が取り消されたりするケースもありました。
そのような状況では、新たに資金を用意して投資する余裕は無くなります。
株価下落の底が見えず『まだまだ下がるかも』という心理状態を超越したとしても、そもそも投資に回すお金を工面できない等の理由で、大暴落バーゲンセール時に買えなくなります。
勝てる投資家と勝てない投資家の違い
大暴落相場時こそ「おれはあほうだから、あほうよりひどいものはない」というくらいの開き直った気持ちで行動すると好結果につながることがあります。
勝てない投資家は様々な手法に手を出した結果うまくいかないケースが多く、勝てる投資家は投資戦略に沿った行動をする傾向があるためうまくいくケースが多いです。
ピーター・リンチ氏
「暴落は、目を付けた会社の株を買う絶好の機会である。調整は素晴らしい会社の株をバーゲン価格まで下げてくれる」
感情任せで中途半端に手を出す人もいれば、得意なジャンルに絞って明確なルールをつくる人もいます。
想定外の損失を出してしまった時に環境や他人のせいにするのではなく、想定外のことが起きることを想定しておけるかどうかが、勝てる投資家になるための第一歩なのではないでしょうか。
リスクなしで大きな利益は得られない
大暴落相場時こそ最大の買いチャンスだということを理解していても、歴史的暴落の時には心理的にも金銭的にも投資に回すお金を確保しにくくなるものです。
2020年2月から市場を混乱させているコロナショックも、リーマンショック程ではないにしても当時と同じようなケースになりました。
注意
さらなる下落が想定されている中で今後我慢して持ち続けられるのか
取れるリスクの大きさは人によって様々なので、必ずしも高いリスクを取らなければならないということではありません。
しかしながら、ある程度の大きな投資リスクを取らなければ収益を得ることは難しいという考え方もあります。
まずは生き残れ、儲けるのはそれからだ!
投資家ジョージ・ソロス氏の名言に「まずは生き残れ、儲けるのはそれからだ」というものがあります。
暴落というチャンスを十分に活かすことも非常に重要なのですが、悪手で傷口を広げることだけは避けなければなりません。
大暴落時こそ最大のチャンスだということを理解しつつも、仕掛けるタイミングを計るためにポジションのないまま相場を観察することも重要です。
相場が混乱している時こそ冷静に対応していかなくてはいけません。
相場に振り回されることなく自らの戦略に集中できるかどうかが重要。流れに身を任せていては気が付けば高値買いの底売りになってしまいます。
『野も山もみな弱気なら あほうになって買いの種をまけ』を実現できるように、投資に回す余裕資金の確保と、どれだけ下落しても耐えられる設定と精神力を持ちましょう。
FX口座を開設するならどこが良い?
FX口座を開設する時は、以下の条件のように自身にとって最適なFX会社を選んで組み合わせることが大切になります。
FX口座の開設目的 | おすすめの会社の特徴 |
短期取引 | スプレッドの狭い会社、約定力の高い会社 |
長期取引 | スワップポイントが高い会社 |
物色売買 | 通貨ペア数の多い会社 |
情報収集 | 情報量が多い会社、チャートが見やすい会社 |
自動売買 | 自動売買可能な会社 |
少額取引 | 取引通貨単位が1,000通貨以下の会社 |
ここまで述べてきたように、FXで勝つためにはメンタルコントロールが第一ですが、自身の目的を達成できそうな優位な会社を選びましょう。
FX投資のやり方、おすすめのFX口座、元手いくらでどれくらい稼げるかは、別ページで解説・実践しているので参考にしてみてください。
最悪無くなっても生活に支障が出ない余剰資金でFXトレードを行いましょう。
大投資家はむしろ暴落時しか投資しない
多くの投資家は天井付近で買って、暴落時に市場から退場してしまうパターンに陥ってしまいます。
実際に損が出るとそれを確定するのが怖くなってしまい、含み損失を膨らませ続けて市場から強制退場してしまいます。
大投資家は、大きな暴落や人々が恐怖に陥って思考不能に陥っていたり、金融のプロたちが総悲観論になっている時に投資をします。
投資で勝つにはタイミングがすべてなのかもしれません。