投資には様々な種類がありますが、少ない元手資金で比較的簡単に始めることができるFX(Foreign eXchange=外国為替)が有名です。
株は個々の企業に投資をするので、その企業が倒産すると持っている株の価値はゼロになってしまいます。
FXは各国が発行する法定通貨に投資するので、国が破綻したり債務不履行(デフォルト)を起こさない限り価値がゼロになりません。
世間一般的なイメージで『FXは危険だからやめとけ』というものがありますが、投資初心者は株よりもFXから始めることオススメします。
Contents
FXと株式投資の違い
FXと株式投資の違いを理解したうえで、どちらが自分に合うのかの判断材料にしてみましょう。
FXと株式投資の違い
- 取引可能時間
- 取引手数料
- 投資対象
- レバレッジの有無
- 初期資金
FX投資 | 株式投資 | |
取引時間 | 平日24時間 | 9~15時(日本株) |
取引手数料 | なし | あり |
投資対象 | 各国の通貨 | 企業 |
レバレッジ | 25倍 | なし |
初期資金額 | 約5円~ | 約1万円~ |
企業が発行する株式に投資するのが株式投資で、国の通貨を別の国の通貨に交換する取引がFX投資です。
国内FX会社の場合、投資資金の最大25倍までのレバレッジ取引が可能です。
株式投資にも信用取引でレバレッジをかけることができますが、レバレッジは2~3倍までとなります。
FXは証拠金以上の取引ができる反面、証拠金の元本以上に損をすることもあるという特徴があります。
株とFXに共通する注意点
株やFXに共通する注意点と継続が難しい4つの理由は以下の通りです。
注意
- 本を読んでも勝てないから
- 未来を予想することはできないから
- 精神面が安定しないから
- 相談相手がいないから
『誰でも簡単に月10万円稼げる』であったり『スキマ時間で手軽に副業が始められる』的な謳い文句を見たり聞いたりしたことがある人も多いのではないでしょうか。
その結果、基礎知識を身につけることなく投資を始めて大損を出してしまう人が後を絶ちません。
株は投資先の企業が倒産や合併によって上場廃止になると、価値がゼロになり投資額が全額損失になります。
FXは急激な相場変動でロスカットが発動すると、証拠金以上の損失が出てFX会社に対する借金(追証)が発生するおそれがあります。
投資は最悪失っても生活に影響が出ない資金で投資すべきです。
FXや株の始め方と必要なもの
FXや株をするためには証券会社の口座を開設する必要があります。
口座開設に必要なものを事前に用意しておけば、どこの証券会社であれ申込手続きは30分くらいあれば完了すると思います。
証券口座を開設する前に用意するもの・必要なものは以下の通りです。
用意するもの・必要なもの
- パソコンまたはスマホ
- メールアドレス
- 本人確認書類(顔写真付き)
- マイナンバーカード(通知カード)
詳しくは別ページで解説しているので、興味がある方は参考にしてみてください。
FXと株はどっちが難しい?
レバレッジリスクや不確実性などを踏まえると、株よりFXの方が難易度は高いと言われています。
FXは株と比べると少額で始められることがメリットですが、9割の初心者が1年で退場してしまうというデータもあるくらいです。
ポイント
FXは世界中の市場の動きが影響するため値動きを予想するのが難しい
充分な資金がある状態で投資をスタートできる人であれば、株式投資でコツコツと優良銘柄を買い集めていくことをオススメします。
投資初心者はFXから始めるべき5つの理由
投資初心者はFXから始めるべき5つの理由は以下の5つです。
ポイント
- ほぼ24時間取引できる
- 少ない資金で始められる
- 取引の練習が無料でできる
- 投資対象を絞れる
- スワップポイントで稼げる
FXには株式投資にはないメリットが数多くあり、これから投資を始める人はFXがおすすめです。
FXは難易度が高いと言われていますが、FXは24時間取引が可能であったり、5万円ほどの資金からでも大きな利益を狙うことが可能です。
ほぼ24時間取引できる
為替市場は平日24時間開いているので、仕事や家事で忙しい人でも自分のライフスタイルに合わせて取引できます。
ポイント
- 東京市場オープン時間:8:30~10:00頃
- ロンドン市場オープン時間:17:00~19:00頃
- ニューヨーク市場オープン時間:22:00~24:00頃
一般的に為替市場が活発になるのは、世界3大市場の『東京・ロンドン・ニューヨーク』が開場する時間帯です。
少ない資金で始められる
FXは最大25倍のレバレッジがかけられるので、株よりも少額の資金で取引を始められます。
ポイント
国内のFX会社では最大25倍の名目レバレッジで取引することが可能
たとえば10万円分の取引をする場合、株の現物取引は10万円必要なところFXなら4,000円程度で済みます。
取引の練習が無料でできる
FX会社によってはデモトレードツールを提供しており、本番を想定した環境でFXトレードの練習ができるようになっています。
ポイント
デモトレードには料金が一切かからないため気軽にFXを試せる
株式投資のほうは証券会社が出しているデモトレードが公式にはないようです。
投資対象を絞れる
FXの投資対象は20~30種類の通貨ペアから選ぶため、株(3,000社以上)よりも投資対象が少ないので初心者でも迷いにくいです。
ポイント
FX初心者は、値動きが安定していて情報収集もしやすい米ドル円かユーロ米ドルを選ぶべき
株の今後の値動きを予想するには、四季報や日経などの会社情報を研究する必要があるため、投資初心者の人にとっては多少難易度が高いです。
スワップポイントで稼げる
FXは値動きによる為替差益以外にも、ポジションを保有して日をまたぐとスワップポイントという金利が毎日もらえます。
ポイント
ポジションを増やせば増やすほどスワップポイントも増えていく
株でも配当金や株主優待がもらえますが、会社や経営状況によっては減配したりもらえなくなったりするケースがあります。
FX口座を開設するならどこがいい?
FX口座を開設する時は、以下の条件のように自身にとって最適なFX会社を選んで組み合わせることが大切になります。
FX口座の開設目的 | おすすめの会社の特徴 |
短期取引 | スプレッドの狭い会社、約定力の高い会社 |
長期取引 | スワップポイントが高い会社 |
物色売買 | 通貨ペア数の多い会社 |
情報収集 | 情報量が多い会社、チャートが見やすい会社 |
自動売買 | 自動売買可能な会社 |
少額取引 | 取引通貨単位が1,000通貨以下の会社 |
自身の目的を達成できそうな優位性の高い会社を選ぶようにするようにしましょう。
FX投資のやり方や、元手いくらでどれくらい稼げるかは別ページで解説・実践しているので参考にしてみてください。
FXは生活に支障が出ないお金や最悪無くなってもよいと思えるお金で行いましょう。
100万円を1000万円にするにはFXがおすすめ
投資には必ず稼げる方法や答えは存在しないため、勉強をすれば必ず儲けられるとは限りません。
どれだけ勉強をしても様々な経験を積んだとしても、必ず資産の増加へ直結するとは言えない部分があります。
むしろ余計な知識をつけてしまうことによって、純粋に取り組んでいた最初の頃よりも損失額が大きくなってしまう人も多いです。
どちらにも損失リスクがあるならば、少ない資金で平日24時間取引ができるFXで資金を増やすほうが効率的だと言えます。
とりあえず資産1,000万円まではFXで稼ぎきって、それ以降は株式投資にシフトしていくスタイルが良いかもしれません。
FXを始めて他の投資に興味が湧いたら株やCFDなどに挑戦してみてください。