投資の教科書

【FXのスリッページとは】用語の意味と発生する理由や注意点を解説

FXのスリッページの意味とは

FXのスリッページとは、注文価格通りに注文されていない事象のことです。

 

FXトレードでは、注文発注時に提示されていたレートと実際に約定したレートとの間にずれが生じることがあります。

 

トレーダーが注文ボタンを押した時の価格と、実際にFX会社側で注文が確定するまでの間で価格にズレる事象です。

 

このページでは、スリッページという用語の意味と発生する理由や注意点を解説していくので参考にしてください。

 

スリッページは実質的な手数料

FXトレードをしている中で、約定ボタン押したのに少しズレたレートで決済されてしまったという経験は誰しもあるのではないでしょうか。

 

様々な要因でスリッページが発生することにより、損失が出る場合もあれば利益が出る場合もあります。

 

注意

デイトレードやスキャルピングのようにトレード回数が多い手法では不利に働く

 

しかしながら、基本的にスリッページは損失が出るタイミングで発生する確率のほうが高いため、実質的な手数料とも言い換えることができます。

 

スリッページが発生する理由・原因

FXトレーダーが取引する際には、FX口座を開設している証券会社を介して以下の手順で行われています。

 

FXトレードの流れ

  1. FXトレーダーが新規注文や決済注文をする
  2. FX会社がトレード内容を実行する
  3. FXトレーダーの注文内容が約定される

 

トレーダーが利用しているインターネットプロバイダや自宅などのネット環境によっては、FX会社のサーバーに注文内容が到達する間に遅延が発生します。

 

それぞれの証券会社におけるシステムの性能には強弱があり、性能が弱いシステムを使っているFX会社はタイムラグが発生しやすくなります。

 

トレーダーが出した注文内容は証券会社を介して行われているため、タイムラグが大きければ大きいほどスリッページが大きくなってしまいます。

 

スリッページが発生しやすいタイミングはいつ?

重要な経済指標が発表されるタイミングや、週明けでマーケットが開いた直後などはスリッページが発生しやすくなります。

 

注意

相場急変時や市場参加者が少ない時間帯はスリッページが発生しやすい

 

重要な経済指標の発表時にトレーダーの注文が殺到すると処理に時間がかかるので、スリッページが発生しやすくなるようです。

 

トレーダーの注文が少ない時に相場が急変した際もスリッページが発生しやすいため注意が必要です。

 

許容設定はどのくらいがいい?

それぞれのFX会社の取引画面から許容スリッページを設定することができます。

 

事前にスリッページの許容設定をしておくことで、相場の変動が大きい時に注文レートから乖離したレートで約定するのを防げます。

 

ポイント

許容スリッページの目安は、取引金額やトレードスタイルなどによって異なる

 

許容設定はどのくらいがいいかは取引金額やトレードスタイルによるので一概には言えませんが、多くのFX会社の初期設定値は3~5pipsになっています。

 

個人的なおすすめは、少しでも不利なスリッページが発生した場合は約定させたくないという理由から、スリッページ許容設定値を0にしています。

 

スリッページのメリット・デメリット

多くのFX会社では、許容スリッページは成行注文にしか設定できなくなっています。

 

注意

機会損失は防げる(メリット)が不利やレートで約定すると差額分の利益が削られる(デメリット)

 

スキャルピングのようなトレード回数が非常に多い手法では、スリッページによる影響が損益に大きく関わってきます。

 

スリッページを許容しておくことで注文が約定しやすくなるのはメリットになりますが、注文レートよりも不利なレートで約定する可能性もあるのはデメリットです。

 

スリッページの対策方法

基本的なスリッページの対策方法は以下の通りです。

 

ポイント

  • スキャルピングを容認しているFX会社を選ぶ
  • スリッページ許容範囲を設定する

 

短時間でトレードを繰り返す手法であるスキャルピングを容認しているFX会社は、サーバー性能やシステムが強い傾向があります。

 

相場急変時は注文殺到時でも注文がズレない屈強なFX会社を選びましょう。

 

トレーダー側ができる対策方法としては、スリッページ許容範囲を設定しておくことが効果的です。

 

フラッシュクラッシュの意味とは

【フラッシュクラッシュ】とは、値動きがほとんど無い状態から相場が瞬間的に大暴落する現象のことを意味します。

 

瞬間的に値が大きく崩れて下がっていくことをフラッシュクラッシュと呼び、逆に瞬間的に値が大きく上がっていくことを逆フラッシュクラッシュと呼ばれたりもします。

 

注意

フラッシュクラッシュが発生した時は、同時にスリッページが発生する可能性が非常に高い

 

値が一気にどちらか一方的に動く現象が発生すると、ポジションのロスカット設定が発動したり強制的にロスカットされる事態になります。

 

スプレッドとの違い

スプレッドとは実質的な手数料(コスト)です。

 

FX証券会社によってスプレッド値が安かったり高かったりしますが、どのFX会社を利用する場合でもスプレッドコストは必要。

 

ポイント

  • スプレッド:通貨ペアの売値と買値の差
  • スリッページ:注文レートと実際に約定したレートの差

 

FX会社のサーバーに急激な負荷がかかったりするとスリッページが発生します。

 

スリッページが発生しにくいFX会社の特徴

スリッページの予防策として、スリッページが発生しにくい条件を満たしているFX会社を使う選択肢が有効的です。

 

ポイント

  • カバー先の金融機関数が多い
  • サーバの性能が高い

 

カバー先金融機関とは、それぞれのFX会社が仲介している金融機関のことで、カバー先が多いFX会社は処理がスムーズに進むのでスリッページが発生しにくいと言われています。

 

高性能サーバを設置しているFX会社もスリッページが発生しにくく、サーバー性能が低いFX会社は注文が殺到する時間帯は、スリッページが発生しやすい傾向があります。

 

FX口座を開設するならどこがいい?

FX口座を開設する時は、以下の条件のように自身にとって最適なFX会社を選んで組み合わせることが大切になります。

 

 FX口座の開設目的  おすすめの会社の特徴
 短期取引  スプレッドの狭い会社、約定力の高い会社
 長期取引  スワップポイントが高い会社
 物色売買  通貨ペア数の多い会社
 情報収集  情報量が多い会社、チャートが見やすい会社
 自動売買  自動売買可能な会社
 少額取引  取引通貨単位が1,000通貨以下の会社

 

自身の目的を達成できそうな優位な会社を選ぶようにするようにしましょう。

 

FX投資のやり方や、どのFX会社の口座を使っているのか、元手いくらでどれくらい稼げるかは、別ページで解説・実践しているので参考にしてみてください。

 

FXは生活に支障が出ない余剰資金で行いましょう。

 

スリッページの注意点

ここまで解説してきた通り、FXのスリッページとは注文価格通りに注文されていない事象のことです。

 

デイトレードやスイングトレードといったトレード回数が少ない手法であれば特に気になりませんが、スキャルピングのようなトレード回数が非常に多い手法では、スリッページによる影響が損益に大きく関わってきます。

 

スリッページは損失につながる要因になりえますが、スリッページを気にしすぎて取引スタイルを変えるのは本末転倒です。

 

トレーダー側ができる対策をしたうえで、約定力に定評のあるFX会社でトレードをするようにしましょう。

 

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