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投資初心者にFX自動売買トレードは危険?
証券会社が提供しているツールに、自動でFXの売買を繰り返してくれる【自動リピート売買システム】があります。
為替レートの一定間隔ごとに新規注文と決済注文を自動的に繰り返し、同じ価格帯の価格の上下の繰り返しによる利益を狙う手法。
引用元:ハーパービジネスオンライン
たとえば、米ドル円の104~110円の間に自動売買を仕掛ける場合、104円まで下がった時に新規注文が入り、105円まで上がった時に決済注文が入る仕組み。
マネースクエアの【トラリピ】が一般的には有名で、それ以外にもインヴァスト証券の【トライオート】でも自動売買ツールを利用することができます。
このページでは、自動売買の特徴と、手動で自動売買風に注文を繰り返す【手動リピート売買】の概要を説明していきます。
手動リピート売買は自動売買システムのデメリットを補ってくれる手法なので、自動売買システムで上手く稼げていない人の参考になるかもしれません。
FX自動売買で勝てない人によくあること
FXの自動売買システムを利用して、うまく利益が出せない人によくあるパターンは以下の通りです。
失敗あるある
- 大きな含み損を抱えてしまい精神的に耐えられなくなり自ら損切りしてしまう
- 利益は出せているが利益額が物足りないのでロットを上げてしまう
- ネット記事や投資本の内容に惑わされてしまい当初の戦略が乱れてしまう
- 歴史的な暴落ショックが発生したときに正常な精神を保てず大損してしまう
損切りは必要なこととはいえ、教科書通りに取引していてはいつまでたってもお金は貯まっていきません。
損切りせずにホールドしておけば爆益だったということもよくあり、私たち一般人には相場の値動きを完璧に見極めるのは無理です。
絶対に安全な投資先なんてものは私たちには絶対に分からないので、自分が選んだ投資先に投資した後は余計なことをしないに尽きるのかもしれません。
自動売買に慣れていない人ほど、あれこれ触って失敗してしまいがちです。
FXの自動売買は儲かる?
自動売買トレードであれ手動トレードであれ、稼げるか稼げないかはトレーダーのやり方次第です。
ロット数を増やせば利益が多くなりますが、資金管理ができていないと強制ロスカットまっしぐらです。
FX自動売買は儲かる?
FX初心者でも最初から稼ぎ始められる可能性は十分ある
自動売買システムのメリットとデメリットを把握した上で有効活用していきたいところです。
暴落・暴騰時のシミュレーションが重要
トラリピやトライオート等の自動売買ツールを稼働させている状態の時に、ロングで保有している通貨ペアが大暴落したとします。
2020年3月に、新型コロナによる暴落ショックで米ドル円は超短期間に112円から100円まで下落しました。
一方的に下落していく相場状況では、新規注文と決済注文を繰り返す自動売買システムは、新たな注文が入ることによる必要証拠金と総ポジションの含み損が増えていくだけの損失拡大マシーンになってしまいます…
値が上がったり下がったりするレンジ相場では強さを発揮しますが、急激な暴落や暴騰時は非常に弱い特徴があります。
寝ている間に自動で稼働してくれる罠
FXの自動売買をおすすめしているブログ等でよく目にする言い分に【寝ている間に自動で稼働する】や【ほったらかしておいても自動的に利益が出る】的なものがあります。
実際にFX証券口座にお金を突っ込んでトレードをしたことがある人は、FXは初心者がほったらかしておくだけで自動で利益が出るほど簡単ではないということは身に染みて分かっていると思います。
損小利大
大切なのは利益を求めることではなく損失をできるだけ抑えること
相場急変時の一方的な値動きをする時は、無計画に新たなポジションを持ってはいけないのは明白です。
手動リピート売買をする方法
手動リピート売買をする方法は以下の通りです。
手動リピート売買の手順
- FXやCFD等の証券口座を開設する
- 現在値が上限または下限に近い通貨ペアを選ぶ
- 注文値幅と決済値幅を決める
- 新規注文を1つずつ入れる
- 利益が出ている時点で決済注文を出す
- 3に戻る
トラリピやトライオート等の自動売買ツールは、良い意味でも悪い意味でも自動で注文を繰り返すため、相場が急変した時のダメージは非常に大きくなります。
手動リピート売買を実行するうえで重要なのが、4番の【新規注文を1つずつ入れる】です。
新たな注文が連続で入ることによって、必要証拠金と総ポジションの含み損が増えていくだけの損失拡大マシーンになってしまうことだけは避けなくてはいけません。
新規注文を入れる時は、強制ロスカットを避けられるかをしっかりと計算しましょう。
手動リピート売買の特徴
トラリピ風裁量トレード(手動リピート売買)は、ほったらかしておくことで自動で利益が出ませんが、含み損を抱え込みすぎないことを意識して利益を狙えます。
手動リピート売買の特徴
- トラリピやトライオート同様にナンピンを繰り返す
- FXトレードができる証券会社ならどこでもできる
- 暴落時の含み損を抑えることができる
一定間隔で買い注文(指値注文)と売り注文(決済注文)を自力で行うため、自動売買システムを実装していない証券会社でも実現可能です。
私が実践している具体的な手動リピート売買
運用戦略
- 取引銘柄(売):ユーロ/円
- レンジ幅:130~140円
- 注文値幅:100pips
- 決済値幅:100pips
FX手動リピートの運用戦略は以下のページで解説しているので、興味がある方は参考にしてみてください。
▼ユーロ/円の投資戦略▼
手動リピート売買で損小利大を目指す
手動リピート売買は、値動きを利益に変えるという自動売買システムの理念を参考にしつつ、一方方向に動いた時の危険性を少なくすることができます。
自動売買システムはほったらかしておくだけで簡単に利益が出るものではありません。
一方的に動いた相場が同じ位置に戻って来るにはかなりの期間待たなくてはいけなくなる可能性が高く、数年間も含み損を抱え続けなくてはいけなくなりかねません…(体験談)
自動売買は投資初心者が簡単に稼げるものではないという認識を持つことが大切です。