さまざまな事情で無職や求職中の場合、賃貸契約ができないのではないかと不安を感じている人もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、無職や休職中でも賃貸アパートやマンションを借りられないわけではありません。
物件の持ち主である大家さんや不動産会社が、部屋を貸しても問題ないのかどうか入居審査を行います。
入居審査に通らなければ賃貸契約を結ぶことができず、入居審査に通れば賃貸契約を結ぶことができます。
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会社退職後の住居問題
何かしらの理由で会社を退職して、雇用契約の無い状態で生計を立てようと考えている方が直面する問題として、住むところどうするかという【住居問題】があります。
資産運用によって稼いだお金で、セミリタイア生活を考えている人もいるのではないでしょうか。
しかし、フリーランスや自営業者は収入が不安定というレッテルを貼られてしまう為、賃貸物件を借りる審査に通過しにくいとされています。
どこかの会社に属している場合は、働いてさえいれば給料は発生しますが、フリーランスや自営業者は毎月安定して収入があるとは限らないので、会社員と比べるとどうしても不安定とみられがち。
部屋を貸す側としては、借主に対して【収入額よりも安定を求めている】場合が多いとされているようです。
無職でもアパート・マンションを借りられる
賃貸の入居審査では、一般的に無職の方は条件的に厳しいとされています。
ポイント
お金持ちの無職よりも、年収が低い会社員のほうが賃貸物件を借りやすい
しかしながら、無職の人が賃貸物件を借りられないということはなく、家賃を安定的に支払えることを証明できれば契約を結べる可能性が高まります。
無職でもフリーランスでも、やり方次第ではアパートやマンションを借りる方法があるということになります。
預貯金額次第で借りれる
フリーランス活動1年目の方は納税証明書を用意することはできませんし、2年目以降収入が発生したとしてもしばらくは安定しない可能性があります。
アルバイトのほうが稼げているくらいの収入額では、貸す側の信頼を得ることは難しいでしょう。
そのような場合に必要になってくるのは預貯金額を証明する【残高証明書】という書類。
ちなみにどれくらいの貯金額が必要かというと、家賃5万円の物件を借りる場合は125万円、6万円の場合は150万円の貯金額が必要とされています。
いくら必要?
借りたい物件の家賃額25カ月分(約2年分)
全ての賃貸物件がそうとは限りませんが『貯金(金融資産等)があればなんとかなる』という部分はあります。
預貯金額が定められている不動産会社
残高証明書を示すことによって、賃貸物件を貸す側に支払能力を証明することができます。
どの賃貸不動産会社でも当てはまるとは限りませんが、借りたい物件の家賃額25カ月分(約2年分)くらいは見積もっておいたほうが無難です。
賃貸会社
- 大東建託:300万円以上の残高
- UR賃貸:家賃の100倍以上の残高
大東建託やUR賃貸の場合であれば、上記の金額の残高証明書を提出すれば、無職の方でもアパートを借りることができるようです。
マンスリー契約とは
アパートやマンションを借りる方法は、通常の賃貸契約だけではなく【マンスリー契約】といった契約方法でもアパートを借りることができます。
マンスリー契約とは
契約時に利用期間分の費用を一括前払いする契約
通常の賃貸契約のように家賃保証会社経由で入居審査は行われず、たとえ無職でもアパートを借りることができます。
マンスリー契約といえば【レオパレス】が有名どころです。
賃貸契約時の必要書類
フリーランスや無職である場合、賃貸契約を結んで部屋を借りる時に求められる可能性のある書類は以下の2点。
必要なもの
- 納税証明書又は収入証明書
- 残高証明書
ちなみに、賃貸契約の際に一般的に必要となるものは以下の通りです。
メモ
- 収入を証明する書類
- 印鑑、印鑑証明書
- 住民票
- 敷金、礼金、仲介手数料
- 保証人の同意書、印鑑証明書
納税証明書とは
納税証明書とは、所得金額や所得税の納税額を証明する書類です。
毎年確定申告していることが前提となりますが、自身が納税した税務署で発行してもらえます。
しかしながらフリーランス活動1年目の方は、フリーランス活動による収入を証明できません。
残高証明書とは
納税証明書が用意できなかったり、信用してもらえない程の収入額しか無かった場合は、残高証明書を求められます。
残高証明書とは、自身が銀行に貯金している額を証明する書類です。
各銀行によって発行方法は異なりますが、基本的には自身の口座がある銀行窓口で残高証明書の発行依頼をすれば発行してもらえます。
「保証人なし」で賃貸借契約を結べる?
現在は「保証人なし」で賃貸借契約を結べる場合がいくつかあります。
保証人の代わりになってくれる保証会社もあり、定められた保証料金を支払うことで保証人の代わりになってくれます。
保証会社が保証人の役割をするので、保証人を立てられなくても賃貸借契約ができます。
前途したUR賃貸住宅を利用すれば保証人なしで借りることが可能です。
収入源の一つに投資を組み込む
私は収入源の一つとしてFX投資を組み込んでいます。
FXはハイリスクハイリターンで『危険・稼げない・損する』とも言われていますが、やり方次第では収入源の一つになり得ます。
注意
投資はリスクだが会社に命を握られ続けるほうがハイリスク
投資のやり方やいくらでどれくらい稼げるかは、別ページで解説・実践しているので参考にしてみてください。
会社労働から脱出してセミリタイア生活状態でも、賃貸物件を借りられるのは安心材料になるのではないでしょうか。
金さえあればなんでもできる
無職や求職中でも賃貸物件を借りることはできます。
フリーランスで賃貸契約をする場合は、収入を証明できる『住民税の課税証明書』や『所得税の納税証明書』などの書類を用意しておきましょう。
フリーランスよりもアルバイトで働いているほうが借りやすいとされているくらい、毎月の収入を第一として審査されます。
賃貸物件を借りる際には、安定した収入がある状態がベストだと言えそうです。
やはり最後に頼りになってくるのは『お金』なので、現在会社勤めをされている方であれば今のうちにある程度の貯金を作っておきましょう。