投資の教科書

【FXの空売り(ショート)とは】メリット・デメリットや仕組みを解説

FXの空売りって何?持っていない為替通貨が売れるの?

 

FX等の信用取引では『買う』だけではなく『売る』から始めても利益を出すことができます。

 

『買う』という行為はイメージができると思いますが、何も持っていない状態で『売る』という行為には慣れるまでは違和感があるかもしれません。

 

売りから入ることを専門用語で『空売り』または『ショート』と呼ばれています。

 

空売りショート取引のメリットは下落局面でも利益を出せる点で、価格が下がれば下がるほど利益が大きくなります。

 

管理人
FXの空売り(ショート)の意味や仕組みなどを解説していくので参考にしてください!

 

FXは売りからでもトレードできる

 

FX取引は買い(ロング)または空売り(ショート)でポジションを保有することができます。

 

ロングポジションは、買った値段より為替レートが上がった場合は利益になります。

 

メモ

  • ドル円が110円から115円に上がりそう
  • 110円の時に買い注文
  • 115円で利益決済

 

ショートポジションは、空売った値段より為替レートが下がった場合は利益になります。

 

メモ

  • ドル円が110円から105円に下がりそう
  • 110円の時に空売り注文
  • 105円で利益決済

 

FXは『売る(ショート)』からでも注文することができるため、レートが下がった場合は含み益になり決済すれば利益が確定します。

 

FX用語【ポジション】の意味とは

FXでの【ポジション】とは外貨の持ち高のことを言います。

 

【持ち高】とは何かというと、外貨を買ったり売ったりして保有している状態のこと。

 

FXで取引できる米ドル/円等の外貨を買っている状態を『ポジションを持っている』ということになります。

 

ポジションは決済するまで保有している状態が続き、ポジションを増やしたり減らしたりして利益を出していくことができます。

 

買いポジションは「ロング」、売りは「ショート」とも呼ばれています。

 

空売り注文を出したいタイミング

ショートで注文を出したいタイミングは、狙っている通貨ペアが日足チャートで下降トレンド中の時です。

 

リスクオフ関連の報道で為替レートが下がっていくことがあり、そういったタイミングで空売り注文をすれば利益を出せる可能性が高まります。

 

テクニカル分析を駆使して為替チャートのパターンを予想することで、エントリータイミングを見計らう手法もあります。

 

FXは買いだけではなく売りからでもポジションを建てることができるため、戦略の幅が広がるのではないでしょうか。

 

空売り注文のメリット

 

レートが上がるか下がるかを予想して、下がると思ったらショート(空売り)で注文をしてポジションを保有します。

 

もし相場が下がればショートポジションが利益になり、相場が上がればショートポジションは損失になります。

 

ポイント

空売りショートポジションは下げ相場で利益が狙える

 

空売りは価格の下落が予想される局面において利益を狙える投資方法です。

 

空売り注文のデメリット

為替レートが上がるか下がるかを予想して、下がると思ったらショート(空売り)で注文をしてポジションを保有します。

 

もしレートが上がればショートポジションが損失になり、レートが下がればショートポジションは利益になります。

 

注意

予想に反して価格が上昇すると損失を被ってしまう

 

価格上昇リスクやスワップポイントの支払いによる損失発生など、空売りには注意すべきポイントがあります。

 

空売り注文の注意点

 

FXは値が上がっていきそうな時に『買う』だけでなく、値が下がっていきそうな時に『空売る』ことで利益を狙えますが、ショート注文には注意点もあります。

 

たとえば、なにかの通貨ペアを空売り注文してショートポジションを保有したとします。

 

価値が下落した場合はどれだけ下がっても0円までですが、価値が上昇し続けた場合は200円になるかもしれませんし300円になるかもしれません。

 

注意

買うよりも売るほうがリスクが高い

 

下値はどれだけ下がっても0円までで、上値は青天井となる可能性があるため、『買いは家まで、売りは命まで』と呼ばれています。

 

ギャンブル感覚で取引してはいけない

FXをギャンブルにするか投資にするかはトレーダーの取り組み方次第ですが、実際に借金をしたり破産している人もいるがゆえにギャンブルだと認識されている面があります。

 

FXは通貨の価格が上がるか下がるかを予想するのが重要ですが、上級者でも相場を読むのが難しいとされています。

 

ポイント

為替相場の変動は各国の経済状況など何らかの要因で起きている

 

空売りポジションを保有した後に、予想に反して価格が上昇すると損失を被ってしまうことを忘れないようにしましょう。

 

マイナススワップが発生する

ショートポジションを保有することによってマイナススワップが発生する通貨ペアがあります。

 

スワップとは、2国間の通貨を売買するFX取引において金利の高い通貨と金利の低い通貨の間で生じる金利差のこと。

 

【金利の高い国/金利の低い国】という通貨ペアをロングポジションで保有することによってプラススワップが発生するので、少しずつ利益が積み重なっていきます。

 

金利の高い国/金利の低い国】という通貨ペアをショートポジションで保有するとマイナススワップが発生します。

 

右肩下がり相場で有利?

以下の画像はトルコリラ/円の月足チャートです。

 

 

トルコリラ/円は、買いでポジションを保有しているとプラススワップが発生し、空売りでポジションを保有しているとマイナススワップが発生します。

 

スワップを意識するのであれば買っておきたい通貨ペアなのですが、為替チャートを見て分かる通り完璧な右肩下がり。

 

スワップ的にはプラスとはいえ、値が下がりっぱなしの通貨ペアをロングで利益を出すのは難しいと言わざるをえません。

 

空売りでポジションを建てていればかなりの利益を出せていたことになります。

 

FX口座を開設するならどこがいい?

FX口座を開設する時は、以下の条件のように自身にとって最適なFX会社を選んで組み合わせることが大切になります。

 

 FX口座の開設目的  おすすめの会社の特徴
 短期取引  スプレッドの狭い会社、約定力の高い会社
 長期取引  スワップポイントが高い会社
 物色売買  通貨ペア数の多い会社
 情報収集  情報量が多い会社、チャートが見やすい会社
 自動売買  自動売買可能な会社
 少額取引  取引通貨単位が1,000通貨以下の会社

 

自身の目的を達成できそうな優位性の高い会社を選ぶようにするようにしましょう。

 

FX投資のやり方や、どのFX会社の口座を使っているのか、元手いくらでどれくらい稼げるかは、別ページで解説・実践しているので参考にしてみてください。

 

FXは生活に支障が出ないお金や最悪無くなってもよいと割り切れるお金で行いましょう。

 

空売り(ショートのメリット・デメリットまとめ

FXなどの信用取引では、『買う』だけではなく『売る』ことで利益を出すことができます。

 

ロングポジションを持っていなくてもショートで注文を出すことが可能で、ポジションを持っていない状態で『売る』ことが可能。

 

為替レートが上がるか下がるかを予想して、下がると思ったら『ショート(空売り)』で注文をしてポジションを保有し、値が下がっていけば利益になります。

 

相場が下落している時でも利益を狙うことができるので、効果的に売買注文を出せばどんな状態も利益を出せるようになるかもしれません。

 

空売りの最大のメリットは下げ相場でも利益が狙える点。相場の上昇局面を待つことなく利益を積み上げることができます。

 

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