FXは手軽に始められることから、投資初心者からプロまで様々な人が市場に参加しています。
FXトレードでは数多くの通貨ペアで取引できるがゆえに、資金管理をおろそかにしていると短期間で資金を溶かしてしまいかねません。
FXで勝てない理由は人それぞれですが、資金管理ができているかどうかが大きな分かれ目だと言われています。
Contents
FXの資金管理が重要な理由とは
FXは資金管理ができないと勝ち続けることはできません。
FXのトレード手法などの要素に目がいきがちですが、資金管理の重要性にあまり目を向けてない人も多いです。
資金管理をせずにトレードを続けていると、必ずと言っていいほど投資資金がいずれ尽きてしまいます。
資金管理を徹底して冷静にコツコツとトレードに取り組む必要があります。
必ず損失が発生するから
FXはいくら上手にトレードができる人でも、必ずと言っていいほど損失(含み損も含む)が発生します。
取引次第では損失を最小限に抑えることは可能ですが、損失を一切出さないようにするのは非常に難しいです。
ポイント
FXは必ず損失が発生するため、確定損失を最小限に抑える必要がある
日頃からFXトレードの資金管理をしていれば、想定外の大きな損失を事前に回避することができます。
感情に左右されやすいから
取引精度を上げていくためには、チャートを分析して相場の状況を読んだり、世界経済や情勢の動向をチェックしなくてはいけません。
しかしながら、負け組FXトレーダーは感情的になり根拠のない取引を繰り返す特徴があります。
注意
- 損失を出したから次のトレードで取り返したい
- 損失が続いているから次は利益を出せるはず
- 負けを取り戻すために次は倍プッシュで勝つ
利益が出たら嬉しくて損失が出たら悲しいのはよく分かりますが、1回1回のトレードで一喜一憂していてはキリがありません。
感情の赴くまま一発逆転狙いのギャンブルトレードは負け組のテンプレ発想です。
FXの資金管理ができない原因3つ
資金管理ができない原因は以下の3つが挙げられます。
注意
- 取引通貨ペアが多すぎる
- 取引ロット数が多すぎる
- 取引記録を残していない
いつどのような取引をしたのか、どの通貨でどれくらいの損益が発生したのか、を把握せずにFXトレードをしている人はいずれ負けます。
自分が資金管理ができる範囲内でポジションサイズを決める必要があります。
取引通貨ペアが多すぎる
FX会社によって取り扱い通貨ペアの種類は異なりますが、大体20~30種類の通貨ペアから取引することができます。
複数のFX口座で複数の通貨ペアを持つとそれだけ管理工数が増えてしまい、各口座が今どのような状況なのかを把握するのが一苦労になってしまいます。
注意
FXで分散投資を強くオススメしているサイトは、口座開設によるアフィリエイト報酬が目的
ひとつひとつの通貨ペアの取引量が少なくても、含み損が拡大した段階でかなりの取引量を売買していたことに気づきます。
FXは取引する通貨ペアによって値動きに特徴があるため、利益を出しやすそうな通貨ペアを厳選して自身の投資資金の範囲でトレードしましょう。
取引ロット数が多すぎる
ロット(lot)とは、FXで使われている通貨数量の単位のことを意味します。
ロット数は1回のトレードに対してとれるリスク許容度に応じて決めることが大切です。
注意
ロット数が多すぎると利益は大きくなるが損失も大きくなる
為替変動による強制的なロスカットを避けるために、実質的なレバレッジは3倍程度に留まるように保有ロット数を管理しましょう。
取引記録を残していない
取引記録を残さなくてはいけないことを理解していても、具体的に何をすればいいのかよくわからないという人も多いのではないでしょうか。
残しておきたいFXのトレード記録は以下の通りです。
注意
- トレード日時
- 通貨ペア
- ロット数
- 売買方向
- エントリーレート
- 決済レート
- 損益金額
- エントリー根拠
- トレード改善点
- などなど
FXのトレード記録を残し始めると、8~9割の人が途中で挫折すると言われています。
しかしながら、自分で決めたルールを守れているのかを客観的にみるために、自身のFXトレード記録をつけるようにするべきです。
FXで負けない資金管理方法3つ
FXで負けないための資金管理方法は以下の3つが挙げられます。
ポイント
- レバレッジをかけすぎない
- 損失限度額を決める
- 損切りルールを決める
FXは資金管理せずして勝ち続けることは難しいと言わざるをえません。
なんとなくトレードをしていると知らぬ間に資金を尽きることもよくあることなので、継続して勝つために資金管理を徹底しましょう。
レバレッジをかけすぎない
FXには【レバレッジ】という仕組みがあり、少ない資金で大きな取引ができるようになっています。
担保として預けた証拠金の何十倍にも相当する資金を動かして取引できるところがFXの魅力です。
なんの根拠もなくレバレッジ倍率を上げて取引に失敗してしまうと、損失分を支払いできない事態もありえます。
証拠金維持率が100%を下回ってしまうと強制的にロスカットされてしまうので、口座資金を増やしたり保有ロット数を減らしたりして、常に維持率500%以上をキープするようにしましょう。
証拠金維持率 | レバレッジ・特徴 |
---|---|
2,500% | 1倍 |
1,250% | 2倍 |
500% | 5倍 |
250% | 10倍 |
100% | 25倍 |
レバレッジを活用することで少ない元手で大きな利益を狙える反面、自身の相場観が外れた場合は想定以上に大きな損失を出してしまう危険性も考慮しておきましょう。
損失限度額を決める
FXプロトレーダーは、リスクにさらす資金比率は2%以下に抑えているようです。
たとえば資金10万円でトレードした場合、1度の損失額は2,000円までに抑えなくてはいけません。
ポイント
- 運用資金1万円:1回200円まで
- 運用資金5万円:1回1,000円まで
- 運用資金10万円:1回2,000円まで
- 運用資金50万円:1回10,000円まで
- 運用資金100万円:1回20,000円まで
利益を出すことよりも損失を抑えることを重視すれば、おのずと勝率が高くなるはずです。
損切りルールを決める
「いずれは値が戻ってきて利益が出るかもしれない…」という考えが頭をよぎると、なかなか損失を確定することができません。
主な損切りルールの決め方は以下の通りです。
ポイント
- 値幅で決める
- 損失額で決める
- 取引期間で決める
- テクニカルで決める
- ファンダメンタルズで決める
損切りをしないトレードを続けていると、1年間トータルで100万円分勝ったとしても次の年に200万円負けることも普通にあります。
FXはいくら上手にトレードができる人でも損失(含み損も含む)は発生するので、自身にとって適切な損切りルールを決めるようにしましょう。
FX口座を開設するならどこがいい?
FX口座を開設する時は、以下の条件のように自身にとって最適なFX会社を選んで組み合わせることが大切になります。
FX口座の開設目的 | おすすめの会社の特徴 |
短期取引 | スプレッドの狭い会社、約定力の高い会社 |
長期取引 | スワップポイントが高い会社 |
物色売買 | 通貨ペア数の多い会社 |
情報収集 | 情報量が多い会社、チャートが見やすい会社 |
自動売買 | 自動売買可能な会社 |
少額取引 | 取引通貨単位が1,000通貨以下の会社 |
自身の目的を達成できそうな優位性の高い会社を選ぶようにするようにしましょう。
投資のやり方やいくらでどれくらい稼げるかは、別ページで解説・実践しているので参考にしてみてください。
FXは生活に支障が出ないお金や最悪無くなってもよいと思えるお金で行いましょう。
FX口座開設の審査に通るための注意点
FX口座開設の審査に通るための注意点は以下の通りです。
ポイント
- 正確な損益を申告する
- 投資額は年収の50%以下にする
- 資産額は100万円以上にする
それぞれのFX会社によって特徴的な審査基準がある場合もありますが、まずは上記のポイントは最低限満たしておきたいところ。
口座開設審査の段階で申込内容に誤りが見つかると、審査までに時間がかかったり審査に落ちる可能性があるので注意が必要です。
年収の大半を投資に回しそうな人は危険だと判断されてしまうので、資産に余裕を持って投資すること伝えるためにも投資額は年収の50%以下にしておきましょう。
保有資産が少ないと資金が尽きやすく取引が長続きしないと判断されてしまうので、資産額は最低でも100万円以上にしておくべきです。
資金管理をする際の注意点
資金管理をすれば必ず勝てるとは限りません。
資金管理をすれば確実に利益を得られるわけではなく、損失を出してしまうケースもあります。
そもそものエントリーポイントが間違っていたり、金融政策の発表や緊急ニュースなどによって相場が変動した場合は、どれだけ資金管理が完璧でも負ける可能性があります。
一度決めた資金管理のルールは、その場の感情でコロコロ変えないようにしましょう。
FXは資金管理で勝てる
資金管理ができない原因は以下の3つが挙げられます。
注意
- 取引通貨ペアが多すぎる
- 取引ロット数が多すぎる
- 取引記録を残していない
FXで負けないための資金管理方法は以下の3つが挙げられます。
ポイント
- レバレッジをかけすぎない
- 損失限度額を決める
- 損切りルールを決める
FXで稼ぎ続けているトレーダーは、資金管理の重要性を身に染みて理解しています。
一貫性を持って根拠のある取引をするためにも、自分だけの損切りルールを作りましょう。